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6月2日の日本民話
(6月2日的日本民間故事)
テングに手を貸した和尚

テングに手を貸した和尚 (健全普通話版)
給天狗出手相助的和尚

日本語 ・日本語&中国語

♪音声配信(html5)
朗読者 : ☆横島小次郎☆

むかしむかし、盛高寺(せいこうじ)という寺に、とても字の上手な和尚(おしょう)さんがいました。
在很久很久以前、就在一個叫做盛高寺的廟裡、有著一位寫字十分漂亮的和尚。

ある日の事、この寺にテングがやってきて、
就是這天呀、這間廟內來了一隻天狗。

「すまぬが、しばらく和尚の手を貸していただきたい」
抱歉、我是有要事想與和尚相求、也就是想懇請方丈你出手相助呀。

と、言ったのです。
把這麼的一個話說了。

和尚さんはびっくりして、テングに断りました。
可這立馬給和尚那叫一個嚇的、果斷的就是給人家拒絕了。

「テングどのに手を引き抜かれては、何も出来なくなってしまう。そればかりはかんべんしていただきたい」
天狗大爺你這給我的手一拔、那我可不就是甚麼都幹不成了嗎、這手怎麼就還請一定要給我留下來呀。

するとテングは、大笑いして言いました。、
聽這話給人說的、天狗立馬是哈哈大笑。

「いやいや。何も手を引き抜いて持っていこうというのではない。和尚の字を書く力を貸してほしいだけだ。和尚はただ一言(ひとこと)、『貸す』と言ってくれればいい」
不對不對、我才不是甚麼的把你的手給要走拿回去、是和尚你字寫的好、我是想要借你的這個一臂之力呀、我只需和尚你的一句好、若是願開了這個金口、那我可就是萬分的感謝呀。

それを聞いて安心した和尚さんは、テングに言いました。
一聽到這話、和尚他安心了呀、也就給天狗這樣的說了。

「それなら安心。手を貸そう」
這行、一臂之力我出。

「うむ。では拝借(はいしゃく)する」
行、那就感謝和尚高抬貴手了呀。

テングはていねいに頭をさげると、そのまま寺を出ていきました。
天狗很感謝的就給人家是當場頭低下行了一個禮、這就又回頭一個轉身、從廟裡面離去了。

ところがテングの帰ったあと、和尚さんの手は思うように動かなくなってしまいました。
可這就只見人兩腿一拔、走了以後呀、和尚他發現了呀、自己這手怎麼就一下的不好使喚了呀。

《これでは、手を引き抜かれたのと同じだ》
天呀天、這不就和真把我的手給拿走了沒有兩樣嗎。

和尚さんはガッカリして、テングに手を貸したことを後悔(こうかい)しました。
和尚現在是一整個人開始沮喪極了、想自己剛開始時就不應該答應把手借給人家呀。

それからひと月ほどして、ようやくテングがやって来たのです。
在這之後差不多就過了快一個月吧、終於這回又是可給天狗盼回來了。

「和尚、不自由をかけてすまなかった。この前借りた手を、返しにきた」
和尚、給你造成了不便我深感歉意呀、現在我就把之前借你的手給你還回來了。

「それはありがたい」
那可真是太感激了呀。

和尚さんが思わず手をあげたら、手は思い通りに動くようになっていました。
和尚這就試了試將手一舉、唉、發現好使喚了。

「やれやれ、助かった」
這下終於是又回來了呀、救命了、救命了。

和尚さんがためしに字を書いてみると、何と前よりもすばらしい字がすらすらと書けたのです。
和尚這就又試著開始寫起了那麼幾個字、一下發現了自己生疏了這麼久、怎麼這字還看起來變得更加漂亮了呀。

和尚さんはすっかり喜んで、テングにお礼を言いました。
這下的和尚就又是更加高興了呀、連忙的就還給人家天狗表達起了感激。

「テングどのに手を貸したおかげで、書の腕が一段とあがったようだ。ありがとう」
我這自從將手借給了天狗大爺你以後、現在就連這書法還都又是給更上了一層樓、萬分感激萬分感激呀。

「いやいや、こちらこそ助かった。
沒有的事、沒有、是我才要反過來感謝你呢。

和尚の手は評判(ひょうばん)通り、大したものだった。
和尚的手筆真是如傳言說述、那可真叫一個不一般呀。

その見事な筆には、仲間たちも驚いていたぞ。
看到了那些個字蹟之後、我的同伴們可是都驚呆了呀。

そうそう、お礼のしるしに火よけの銅印(どういん→銅製の印かん)を一つ置いていく」
對對、差點忘了、這玩意兒是給你的禮物、我專門給你帶來的一個防火銅印。

テングは和尚さんに銅印を渡すと、いつの間にか姿を消していました。
天狗這就把一個落款的章子給人和尚手裡一交、轉眼間已經飛不見了影。

さて、それからも和尚さんの書の腕前はますますあがっていき、和尚さんに書いてもらった字を家に張っておくと、その家では火事が起きないと評判になりました。
好啦、就說這件插曲以後吧、日後的和尚還是一意醉心於書法、這寫字的技藝也是越來越高超了起來、後來在大家裡又流傳起了這樣的一個傳聞、說是把和尚一副墨寶只要掛在了家中、那麼這玩意兒它就可以給你有防火效用呢、一時是大家都說靈驗。

そして和尚さんの書いた掛け軸は、『名僧(めいそう)の書』と呼ばれました。
就這樣、後來和尚所有寫出的字呀、這就都被人家是奉為『高僧的墨寶』了。

おしまい
结束

↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓

テングに手を貸した和尚
借書法

むかしむかし、盛高寺(せいこうじ)という寺に、とても字の上手な和尚(おしょう)さんがいました。
到好久以前、盛高寺、一條和尚天天到廟裡面卵事㫘得、就過天天寫書法、幫這字是練得好好。

ある日の事、この寺にテングがやってきて、
這就這麼到、過有天幫條天狗引過來了。

「すまぬが、しばらく和尚の手を貸していただきたい」
と、言ったのです。
講自己有事相求、對到和尚講。

和尚さんはびっくりして、テングに断りました。
和尚不曉得這是條甚麼案、反正先不答應、看別個一條天狗、還著駭了個卵脬翻天。

「テングどのに手を引き抜かれては、何も出来なくなってしまう。そればかりはかんべんしていただきたい」
這就講別個一個天狗是要求我一條和尚搞甚麼哦、你天狗呼風喚雨樣樣都整的來、我莫是幫不到甚麼忙哦。

するとテングは、大笑いして言いました。、
天狗這就大笑一陣、講了。

「いやいや。何も手を引き抜いて持っていこうというのではない。和尚の字を書く力を貸してほしいだけだ。和尚はただ一言(ひとこと)、『貸す』と言ってくれればいい」
是這麼到的、天狗這就解釋其中脈絡了、講自己聽你幫我卵脬都捧㤒了、但我不行的事還是有、你就答應我就對了、我看和尚你寫字是相當可以。

それを聞いて安心した和尚さんは、テングに言いました。
和尚一聽是寫字這案子、人一下有底了、也就㫘開始那麼慌了。

「それなら安心。手を貸そう」
那這條確實是可以。

「うむ。では拝借(はいしゃく)する」
那我這就借到你本事啦。

テングはていねいに頭をさげると、そのまま寺を出ていきました。
天狗對到和尚點了個頭、這事成也就先走了去。

ところがテングの帰ったあと、和尚さんの手は思うように動かなくなってしまいました。
但等天狗走了去、和尚發現這事不對頭啊、自己取筆怎麼都捏不穩了哦。

《これでは、手を引き抜かれたのと同じだ》
這違就是我寫字相當可以啊、要借下子本事、原來是這條意思啊。

和尚さんはガッカリして、テングに手を貸したことを後悔(こうかい)しました。
和尚這過後悔啦、原來別個講要借他本身、是真過直接幫本事借去了。

それからひと月ほどして、ようやくテングがやって来たのです。
這都過了快個小半年、天狗總是過又來廟裡了。

「和尚、不自由をかけてすまなかった。この前借りた手を、返しにきた」
和尚啊、我曉得你不自在、我現在過還你本事來了。

「それはありがたい」
那好嘛。

和尚さんが思わず手をあげたら、手は思い通りに動くようになっていました。
和尚這就動幾下手踋、唉、好傢伙、靈活了。

「やれやれ、助かった」
唉、這終於是過好了。

和尚さんがためしに字を書いてみると、何と前よりもすばらしい字がすらすらと書けたのです。
和尚這就再取筆、確實是可以了。

和尚さんはすっかり喜んで、テングにお礼を言いました。
這就又失而復得、和尚還要感謝天狗。

「テングどのに手を貸したおかげで、書の腕が一段とあがったようだ。ありがとう」
原來是這身本事過天狗取去用、現在還回來變得更有本事了。

「いやいや、こちらこそ助かった。
天狗就講客套了。

和尚の手は評判(ひょうばん)通り、大したものだった。
講和尚寫字確實是好。

その見事な筆には、仲間たちも驚いていたぞ。
我是寫起讓其他天狗看、幫他們都驚到了。

そうそう、お礼のしるしに火よけの銅印(どういん→銅製の印かん)を一つ置いていく」
我這就甩你起你一個牌牌當是謝禮、你佩到身上、遇火不燃。

テングは和尚さんに銅印を渡すと、いつの間にか姿を消していました。
天狗專門過來就是為了搞這一遭、事完了也跟到不見了去。

さて、それからも和尚さんの書の腕前はますますあがっていき、和尚さんに書いてもらった字を家に張っておくと、その家では火事が起きないと評判になりました。
後面也估計是這牌牌附帶效力、連和尚寫好的字別個掛屋裡都講可以防火災、這過當成靈符到用了。

そして和尚さんの書いた掛け軸は、『名僧(めいそう)の書』と呼ばれました。
這名氣一大、都幫這傢伙當成珍寶、講這是高僧留落來的字蹟。

おしまい
结束

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