福娘童話集 > きょうの世界昔話 福娘童話集 きょうの世界の名作・昔話 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集
 


福娘童話集 > きょうの世界昔話 > 6月の世界昔話 > 力持ちのノミ

6月5日の世界の昔話

力持ちのノミ

力持ちのノミ
ルーマニアの昔話 → ルーマニアの国情報

♪音声配信(html5)
音声 まちゃりんの読んだり〜の♪

 むかしむかしの、夏の暑い日。
 牧場(ぼくじょう)で働いている男が町に住む主人のところへミルクやチーズを運ぼうと、ロバをウマ小屋から引き出して支度をはじめました。
 はじめにロバの背中に、クッションとなるワラをしきました。
 ワラの上に木のくらを置き、くらの上に布をかけました。
 さて今度は、荷物をつむ番です。
 まずミルクを入れた大きなツボを四つ、ロバの右と左に二つずつ付けました。
 それからヤギのチーズの固まりを八つ持ってきて、右と左に四つずつ付けました。
「やれやれ、これでつみおえた」
 ところがその時、大変な事を思い出しました。
 主人のおじょうさんとおぼっちゃんが、泊まりがけで遊びに来ていたのです。
 この二人を、送って行かなくてはなりません。
 男は主人の子どもたちを、くらの上に背中合わせで座らせました。
 途中でけんかをされたら、困るからです。
 これだけの事をすると、男はヘトヘトに疲れました。
 ロバも、しんどそうな顔をしています。
 その時、どこからともなく一匹のノミがやってきて、ピョーンと男のそでに飛び上がりました。
 それからノミはロバに飛び移ってキョロキョロとあたりを見まわし、ロバの背中のやわらかなワラの間にもぐり込みました。
「しめ、しめ。いい日かげがあったぞ。ちょいと、昼寝でもするとしよう」

 さて、男とロバは町へ出発しました。
 太陽がジリジリと、焼けるような暑さです。
 男は川から上がったように、汗ビッショリになりました。
 ロバは、あんまり荷物が重いので、足がフラフラです。
 ロバの上の子どもたちも、グッタリしていました。
 ところがノミはロバの背中のやわらかいワラにもぐり込んで、まるでゆりかごにゆられているように良い気持で眠っていました。
 ノミが目を覚ましたのは、男がやっと町の主人の家へたどりついた時でした。
 ノミはワラからはい出してみて、ビックリしました。
「これはまた、すごい荷物だ! まるで山のようだ」
 ノミは自分が、これだけの荷物を運んで来たような気がしてきました。
 ノミは得意そうに、さけびました。
「おーい、みんな。このおれさまがかついできた荷物を見てくれ! ものすごい重さだぜ。どうだい。大した力持ちだろう」
 ノミはウキウキして、男のそでに飛び移りました。
 男は主人の子どもたちをおろしてから、荷物を次々とおろしました。
 それからロバのくらをはずして、ロバの体をさすってやりました。
 それを見たノミは、腹を立てて怒ります。
「なんてこった!
 重い荷物をかついで来た、このおれさまの事はほっといて、ロバの奴ばっかりチヤホヤしていやがる。
 ロバの奴、ろくな事も出来ないくせに、いい気になってるな。
 ようし、こいつをやっつけてやれ」
 ノミはピョーンとロバの鼻に飛び移って、チクリとかみついてやりました。
 ビックリしたロバは暴れ出して、そばのミルクツボをひっくり返してしまいました。
 それを見た男は、ロバの鼻を殴りつけました。
 プチッ!
 ロバの鼻にとまっていた力持ちのノミは叩きつぶされて、かげも形もなくなってしまいました。

 出来もしないことでいばったりすると、こんな目に会いますよ。

おしまい

前のページへ戻る


     6月 5日の豆知識

366日への旅
きょうの記念日
熱気球記念日
きょうの誕生花
蛍袋(ほたるぶくろ)
きょうの誕生日・出来事
1985年 福田 萌 (タレント)
恋の誕生日占い
好奇心旺盛で、読書好き
なぞなぞ小学校
指にある門は?
あこがれの職業紹介
和裁士
恋の魔法とおまじない 157
恋愛運アップのおまじない
  6月 5日の童話・昔話

福娘童話集
きょうの日本昔話
吉四六の天昇り
きょうの世界昔話
力持ちのノミ
きょうの日本民話
熊ん蜂(くまんばち)の山賊退治
きょうのイソップ童話
キツネとブドウのふさ
きょうの江戸小話
とっくり幽霊
きょうの百物語
武蔵が淵(むさしがふち)
福娘のサイト
366日への旅
毎日の記念日・誕生花 ・有名人の誕生日と性格判断
福娘童話集
世界と日本の童話と昔話
女の子応援サイト -さくら-
誕生日占い、お仕事紹介、おまじない、など
子どもの病気相談所
病気検索と対応方法、症状から検索するWEB問診
世界60秒巡り
国旗国歌や世界遺産など、世界の国々の豆知識