福娘童話集 きょうの世界の名作・昔話 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集
 
     8月 3日の豆知識

366日への旅
きょうの記念日
ハサミの日
きょうの誕生花
まつばぼたん
きょうの誕生日・出来事
1965年 藤田朋子(俳優)
  8月 3日の童話・昔話

福娘童話集
きょうの日本昔話
番町皿屋敷
きょうの世界昔話
ホレのおばさん
きょうの日本民話
けがの功名
きょうのイソップ童話
ハエ
きょうの江戸小話
化け物
8月 3日の広告

福娘童話集 > きょうの世界昔話 > 8月の世界昔話 > ホレのおばさん

8月3日の世界の昔話

ホレのおばさん

ホレのおばさん
グリム童話 → グリム童話の詳細

 むかしむかし、あるところに、母親とふたりの娘がいました。
 お姉さんは美しくて気だてもよく、働き者でしたが、実の娘ではありません。
 妹はきりょうも悪く、なまけ者でしたが、母親の本当の娘でしたので、母親はこちらの娘ばかりかわいがっていました。
 気だてのよいお姉さんは、いつも井戸(いど)のわきで、指に血をにじませながら糸をつむがされていました。
 ある日、糸巻きについた血を洗おうと、井戸に身をのり出したとたん、糸巻きを水の中に落としてしまったのです。
 泣きながら家に帰って、そのことを母親に話しますと、母親はひどくおこって、どうでも取りもどせというのです。
 しかたなしにお姉さんは井戸にもどりますと、思い切って中へ飛びこみました。
 気がつくと、お姉さんはまばゆい日ざしの中で色とりどりの花が咲きみだれる、広い草原にいました。
「井戸の中に、こんなにすてきなところがあったなんて。・・・ああ、それよりも糸巻きを」
 お姉さんが糸巻きをさがして歩きだしますと、かまどの中から声がしました。
「早く、引っぱり出してくれよ!」
 見ると、かまどの中にひしめきあったパンたちがさけんでいるので、お姉さんは一つ残らず外に出してやりました。
 お姉さんがまた歩きだしますと、今度はリンゴの木に通りすがりました。
 すると、
「木をゆすって、落としてくれよ!」
 リンゴの実が騒ぎますので、お姉さんは木をゆさぶって、たわわな実を一個残らず落としてやりました。
 さらに歩いていくと、小さな家にゆきあたりました。
 すると中から、口から長い歯をニョッキリと出ている、きみの悪いおばさんが現れて、こういうのです。
「わたしはホレのおばさん。うちで働いてくれたら、しあわせにしてやるよ。なあに、ただ、わたしのベッドをなおすときに、ふとんをよくふって、羽毛がいっぱい飛び散るようにするだけでいいのさ。そうすると、雪が人間の世界にふるんだよ」
 ゆくあてのないお姉さんは、ホレのおばさんに家で、一生けんめいはたらきました。
 けれどしばらくいるうちに、あのイジワルな母親の家に、帰りたくなりました。
 それを、おばさんにうちあけますと、
「そうかい。今まで、よく働いてくれたね」
 おばさんはそういって、お姉さんを大きな門の下へ連れていき、とびらをあけました。
 すると上からおびただしい金貨がふりそそいで、お姉さんのからだにペタペタとくっついたのです。
 おばさんはお姉さんに、なくした糸巻きを手渡すと、井戸の上の世界に帰してくれました。
 母親はお姉さんが、金貨にまみれて帰ってきたのでビックリ。
 そして自分の子の妹にもいい思いをさせてやろうと、妹を井戸の中へ入らせました。
 妹は同じように草原へ出ましたが、かまどの中の声にも知らん顔。
 リンゴのいうことにも知らん顔で、ホレのおばさんの家にいきました。
 ホレのおばさんは、この妹にも家で働くようにいいましたが、妹は働くのがきらいなので、ちっとも働こうといたしません。
 ホレのおばさんは腹をたてると、妹を門のところへ連れていき、とびらをあけました。
 妹は金貨がふってくるかと心待ちにしていましたが、ふってきたのは、くさくてまっ黒な、ドロドロの松ヤニでした。
「これが、ごほうびだよ。はやく帰りな!」
 ホレのおばさんに送り帰された妹は、死ぬまでドロドロのヤニが取れなかったそうです。

おしまい

前のページへ戻る

きょうの世界昔話
ミニカレンダー
<<  8月  >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
福娘のサイト
366日への旅
毎日の記念日・誕生花 ・有名人の誕生日と性格判断
福娘童話集
世界と日本の童話と昔話
子どもの病気相談所
病気検索と対応方法、症状から検索するWEB問診
世界60秒巡り
国旗国歌や世界遺産など、世界の国々の豆知識
- 広 告 -