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      福娘童話集 > 百物語 > 十二月 
      12月4日の百物語 
         (12月4日的日本鬼故事) 
          
         
お金を取りに来た幽霊 
鬼錢 
       
      ・日本語 ・日本語&中国語 
       
      ※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先 
      
       
      投稿者 「櫻井園子」  櫻井園子エス代表 《櫻井園子キャンドルWEB販売》 
      
      
      むかしむかし、ある山里の娘が、町へ働きに行きました。 
        到好久以前、一條小山村裡面的女、去街上邏事作。 
         
      とてもよく働く娘で店の人たちにも可愛がられましたが、三年もたたないうちに胸の病(やまい)にかかってしまいました。 
      手踋勤快也是討別個喜歡、但是這就三年、人出事了、害病了。 
       
      「約束の給金(きゅうきん)の他に、これは薬代だよ。はやく病を治して、またきておくれよ」 
      老闆不僅跟她開了工資、還另外過了些藥錢、這就講幫病養好了就繼續來。 
       
      「はい。きっと病を治しますので、また働かせてください」 
        女也是講好。 
         
      娘は店の主人にお礼を言うと、山里へ帰って行きました。 
      幫事情交待了、這就回村裡面去了。 
       
      さて、山里へ帰った娘の隣の家には、家から離れた山の畑に小屋を作って暮らす男がいました。 
      女屋裡邊上還住了個鄰居、裡女屋還有那麼遠、是到山裡面的一塊田地邊上起的屋。 
       
      娘とは親しくありませんが、男は娘が町の働きから帰ったといううわさを聞いてやって来ました。 
      跟女也不熟、但是聽到別個到街上打工得了點錢就跟到跑過來了。 
       
      「隣同士のよしみで、三両ほど貸してもらえんだろうか?」 
      開口這就是扯關係問別個借錢了、還要三兩銀。 
       
      三両といえば、娘が持っているお金の全てです。 
      剛好打工三年總共的錢還才三兩。 
       
      「いいえ。これは薬を買う大事なお金ですから、お貸しする事は出来ません」 
      女就講這錢要留到自己買藥、㫘要借錢的意思。 
       
      娘は断ったのですが、男は何度断っても毎日毎日やって来ます。 
      但是這男的也不逼不搶、就天天過來騷擾你問你借錢。 
       
      「なあ、必ず返すから、三両貸してくれよ。隣同士だろ」 
      三兩一定還、一定還、都是一個村。 
       
      こうも毎日毎日やって来られては、病気を治すどころではありません。 
      這人天天著騷擾也不好養病。 
       
      そこで断わり疲れた娘は、仕方なく男に言いました。 
      後面人著搞疲到了、女就這麼跟男的講。 
       
      「薬代は、月に一両はかかります。三両ではなく二両ならお貸し出来ますが、来月には必ず返してください」 
      我買藥一個月就需要一兩、所以能借你的只有二兩、而且你必須要到下個月來之前幫錢還回來。 
       
      「わかった、必ず返しに来るよ」 
      男的答應了。 
       
      ところが約束の日になっても、男はお金を返しに来ません。 
        但是下個月到啦、男的㫘還錢。 
         
      薬が買えない娘の病は重くなり、とうとう起き上がる事も出来なくなってしまいました。 
      女㫘藥吃、身體每天是越來越差、後面已經下不了床了。 
       
      「はやく、はやく、二両を返してください。病を治して、町のお店で働きたいのです」 
      這就想男的快還錢啦。 
       
      娘は、うわごとを繰り返すようになりました。 
      女到床上每天就是唸到這句話的、還錢、還錢。 
       
      娘の親は可哀想で、見ていられません。 
      屋裡人看女這條樣子就看不落去。 
       
      そこで男が暮らしている山の畑の小屋へ、毎日さいそくに行きました。 
      這就每天去男的屋裡面催別個還錢。 
       
      でも男は、 
      但是 
       
      「明日、明日。明日には返すから」 
      每次都是講明天就還。 
       
      と、一日のばしの返事を繰り返すばかりです。 
      到了第二天就又是明天。 
       
      そんなある日、男が小屋で晩ご飯を作っていると、あの娘が雨の中をやって来て、力のない声で言いました。 
      這就過了好多個明天、男的到屋裡搞晚飯、女冒到雨過來了、嘴巴已經嘶了講不清楚話。 
       
      「今日は、どうしても返してください。もう、行かないといけないのです」 
      這是過來討藥錢來的。 
       
      娘の顔色は青ざめ、長い髪は雨でぐしょぬれです。 
      女的臉已經白完了、頭髮上面水噠噠往地上流。 
       
      男は恐ろしくなって、娘に言いました。 
        男的看到這樣子也虛了、就這麼跟女的講。 
         
      「わ、わかった。いま工面してくるから、待っていてくれ」 
      就講自己馬上幫錢湊出來、要女的等。 
       
      そして男は仲間の小屋をいくつもまわって、借りたお金をかき集めました。 
      男的這就問認到的人一個一個去借、幫零錢全部湊到。 
       
      娘はそのお金をにぎりしめると、黙って小屋から出て行きました。 
      女幫錢要到手、甚麼話都㫘講、走了。 
       
      「ふーっ、恐ろしかった。しかしあの娘、もう起き上がれない体だと聞いておったが、よくここまで来れたな」 
      男的也是早曉得女的已經走不動路了、但㫘想到別個還可以走到自己屋門口幫錢要了。 
       
      その晩遅く、男のもとに隣の家から使いがやって来ました。 
      晚上、男的屋裡面來條人跟他傳了句話。 
       
      使いの話を聞いて、男はびっくりです。 
        男的聽完一㥬。 
         
      「何だって! 娘が死んだ? ・・・それで、いつ?」 
      死了!甚麼時候? 
       
      さらに話を聞くと、娘はちょうど男のところにお金を取りに来た時刻に、息を引き取ったという事です。 
      人死的時候、正是來要錢之前。 
      おしまい 
        结束 
         
        (回到上一页) 
         
        
 
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