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福娘童話集 > 日本民間故事 > 五月

5月3日の日本民話
(5月3日的日本民間故事)
干しな経

干しな経 (健全普通話版)
陽光普照經

日本語 ・日本語&中国語

♪音声配信(html5)
朗読者 : Judy

♪音声配信(html5)
朗読者 : ひいらぎ

♪音声配信(html5)
音声 ハッサン ハッサンの窓

むかしむかし、ある家で、法事(ほうじ→身近な人の死んだ日に、みんなで集まってお経をあげたり、お墓参りすること)をする事になりました。
在很久很久以前、這就一處宅院、此時人家裡面還正商量著這親人忌日的事情這回要如何操辦呢。

そこでお寺へお坊さんを呼びに行きましたが、お坊さんが留守(るす)で小僧(こぞう)さんしかいません。
等決定後、很快的、人家就來到了這廟裡面來訪了方丈、可廟裡方丈正巧沒在了、這不就一個小和尚在守廟嗎。

でも小僧さんなら、お経ぐらいよむ事が出来ます。
但即便人家就是一個小和尚、可這嘴巴裡面兩句超度的經文還會能夠給你念出來的。

「小僧さん。わたしの家へ、法事に来てください」
小師傅呀、這次的法事我看要不就換你來我家試試。

「はいはい、わたしでよかったら、すぐまいります」
行行、只要你看的上我、我這馬上就能給你動身呢。

小僧さんはさっそく、お坊さんの衣を着てやって来ました。
小和尚呀這可一下就是給換上了正規辦事時的僧衣跟著人屁股後面去了。

「では、はじめさせていただきます」
好、那現在就由我先開個頭吧。

小僧さんがおじぎをして、さて、お経をよもうと思ったら、ふところにお経の本がありません。
小和尚也是正常的走完了流程、等到準備要開始之際、一掏懷中、好傢伙、這不唸經的經文給自己忘廟裡了嗎。

あわててやって来たので、持って来るのを忘れてしまったのです。
都是來的時候太過於匆忙、這不可就給忘了嗎。

この小僧さんは、本がなくてはお経がよめません。
此時的小和尚道行都還不到家呢、你讓人家不帶範本的直接開口就念、那可做不到。

(こりゃ、困ったぞ)
(糟、糟糕啦)

そう思って窓の外を見ると、軒下(のきした)になっぱの束(たば)が干してありました。
小和尚立馬就感覺這下不妙了呀、轉頭先是望了望窗外、剛好就把掛在屋簷下曬著的一捆捆菜葉給看見了。

小僧さんは、いかにもお経のように、その数をかぞえはじめました。
就這樣、人家是急中生智、想甚麼念甚麼、張口就來了。

「一れん、二れん、三れん、四れん、ああ、五れん、六れん、・・・」
一捆兩捆三四捆、南無南無、五捆六捆…………

一れんというのは、なっぱをつるしてある一本のナワのことで、一れん、二れんとかぞえます。
這一捆兩捆的、不就是在外面掛著吊起來的那些菜葉嗎、小和尚就是在那兒點著菜葉數當經念呢。

小僧さんはなっぱの束をかぞえ終わると、またはじめから、
等到所有的菜葉都被自己一個個輪番數完、這就看人家又重新開始了。

「一れん、二れん、三れん、四れん、・・・」
一捆兩捆三四捆…………

と、そればっかりです。
總之就是這樣反復的給你復讀。

窓の外でそれを聞いていた子どもが、小僧さんに言いました。
人家屋裡辦法事、屋外的小孩子們則是在玩鬧、而當窗外的小孩聽到了誦經聲後看向了內中、這樣的問到。

「小僧さん、それ、なんというお経じゃ」
小師傅呀、你這嘴巴裡面唸叨的到時是個甚麼經文呀。

「これは干しな経といって、とてもありがたいお経じゃ」
這個呀、這可是陽光普照經呢、它的威力可不是一般的非同凡響呀。

「へえ、そんなら、あっちにもまだ、二、三れん、つってあるよ」
唉、這樣呀、可依然如此、那邊的屋簷下不還有幾捆嗎、你忘了把人家也都一起普照了嗎。

すると小僧さんは、
這一下小和尚他呀。

「いや、それはこの次に来たとき、よむつもりじゃ」
不用你說、我早有看見呢、但那些呀、是我為了下次再來普照時特意給留下的一點兒呢。

と、言ったという事です。
這不就說的還一本正經嗎。

おしまい
结束

朗読者情報 台湾居住者 Judy

 日本で20年の生活を経た後、本国の台湾に戻ったジュディーは日本と台湾の架け橋となり、通訳、翻訳、日本語教師を経験後、現在は日本語を使い、様々な分野の録音に携わっています。
  台湾日文配音者です。
  朗読に関するご意見ご要望はjudy.yen1204@gmail.comまでお願いいたします。

朗読者情報 ひいらぎ

 運営ブログ 「おやすみなさい。またあした。」
http://www.voiceblog.jp/fleurfleur/

↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓

干しな経
乾經

むかしむかし、ある家で、法事(ほうじ→身近な人の死んだ日に、みんなで集まってお経をあげたり、お墓参りすること)をする事になりました。
到好久以前、這屋裡死了人、就準備請條和尚作法事、幫這後事了結起來。

そこでお寺へお坊さんを呼びに行きましたが、お坊さんが留守(るす)で小僧(こぞう)さんしかいません。
去廟裡面一看、老和尚㫘到屋出去了、就留到個小和尚到。

でも小僧さんなら、お経ぐらいよむ事が出来ます。
但是小和尚經念的來也行。

「小僧さん。わたしの家へ、法事に来てください」
小傢伙啊、你師傅不到那你過來幫忙嘛。

「はいはい、わたしでよかったら、すぐまいります」
好、能搞好我就幫你搞好起來。

小僧さんはさっそく、お坊さんの衣を着てやって来ました。
小和尚這也過就穿起了師傅的裟辦事去了。

「では、はじめさせていただきます」
我們動手。

小僧さんがおじぎをして、さて、お経をよもうと思ったら、ふところにお経の本がありません。
小和尚這就開始唸經超度、懷裡面經文一摸、好傢伙、忘帶了。

あわててやって来たので、持って来るのを忘れてしまったのです。
這稀爛了、太緊張、過搞亂了。

この小僧さんは、本がなくてはお経がよめません。
小和尚這時㫘經文還念不來的。

(こりゃ、困ったぞ)
這要怎麼搞啦。

そう思って窓の外を見ると、軒下(のきした)になっぱの束(たば)が干してありました。
這就窗戶外面望到、包谷棒子還有些菜葉子掛到的。

小僧さんは、いかにもお経のように、その数をかぞえはじめました。
小和尚就一個個數、點數看有好多、聲調則是唸經那條腔腔。

「一れん、二れん、三れん、四れん、ああ、五れん、六れん、・・・」
一掛二掛三四掛。

一れんというのは、なっぱをつるしてある一本のナワのことで、一れん、二れんとかぞえます。
菜捆好就是一把、再掛上去就是一掛。

小僧さんはなっぱの束をかぞえ終わると、またはじめから、
小和尚數完菜就想不到下一句了。

「一れん、二れん、三れん、四れん、・・・」
這就繼續又是一掛二掛三四掛。

と、そればっかりです。
這麼複讀。

窓の外でそれを聞いていた子どもが、小僧さんに言いました。
裡面作事、外面小兒就到鬧、這就聽小和尚到念。

「小僧さん、それ、なんというお経じゃ」
問他這是條甚麼傢伙、嘴裡面念到的。

「これは干しな経といって、とてもありがたいお経じゃ」
小和尚就講這是條乾經、念到嘴巴裡面有福報。

「へえ、そんなら、あっちにもまだ、二、三れん、つってあるよ」
別個這就講小和尚還㫘乾全、對面還有二三把掛到的。

すると小僧さんは、
「いや、それはこの次に来たとき、よむつもりじゃ」
小和尚就講、那條留到下次來再乾。

と、言ったという事です。
應付過去了。

おしまい
结束

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