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5月6日の日本民話
(5月6日的日本民間故事)
一日遅れのショウブ売り (健全普通話版)
一步之遙
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、ある村に、とても美しい娘がいました。
在很久很久以前的一個村子裡、就有著一位長得十分漂亮的姑娘。
一人娘だった為、娘が年頃になると隣村から婿さんをむかえました。
因為是家中的獨女、到了這合適的年紀家裡也是給女兒安排上了一位隔壁村的上門女婿。
二人は村でも評判の、大変仲の良い夫婦となりました。
村裡面都感覺這兩人靠譜、也就是蠻搭的合適、而夫妻兩人之間確實也是十分的和睦。
ところが婿さんは美しい嫁さんのそばに少しでも長くいたいので、なかなか畑仕事に行きません。
可現在就一個問題、那就是這位上門女婿實在是太黏自己的美麗妻子、根本就是連人身邊的一步都不打算分開、這就連下地幹活竟然是都不打算去了。
そこで町の絵師(えし→絵描き)に嫁さんの絵姿(えすがた)をかいてもらい、仕事をする時はそれを竹ざおにつけて畑に立てておく事にしたのです。
這下難辦了呀、不過好在人家有想到了辦法、那就是上到街上的畫匠那兒去讓人師傅給自己張妻子的像、這不幹活時插根竹竿把像就掛在旁邊看、這勁不就來了嗎。
そんなある時、大風が吹いて来て嫁さんの絵姿が飛ばされてしまいました。
可就也是這樣的一個滑稽事吧、有日男子在下地時是忽然刮來了大風、這好傢伙、自己的妻子被風給刮沒了。
絵姿は空にのぼって、見えなくなってしまいました。
就看畫像在天上飛呀飛飛呀飛、最後飛不見看不到了去。
さて、この絵姿が落ちたのは、遠い京の都の殿さまの屋敷の庭先でした。
好傢伙、現在場景一轉、來到了遠在京都的將軍府上的院子裡。
「なんと! この世にこれほど美しい女がおるとは。お前たち、この絵の女がどこにおるか探してまいれ」
天啦!這個世界上怎麼可以還有這麼漂亮的美人、你們都給我趕快的、就是把這張畫像上的美人給我立馬的找來。
殿さまはそう言って、絵姿の美女を探し出すよう命じました。
這就將軍下了令、大夥們就都給你去找這美女了。
そして絵姿の美女を見つけると、殿さまはすぐに京の屋敷に連れてこさせました。
這不就一會兒的功夫、將軍大人的府上就看見了有一位美人被押送過來了嗎。
こうして婿さんは、むりやり嫁さんと別れさせられてしまったのです。
可這下那就也又說明了一個問題啦、那就是原本上門女婿的屋裡這不可就是被當著自己面看到了妻子被一群人強行俘走了嗎。
婿さんは来る日も来る日も、嫁さんの事を思い続けていました。
這下可給女婿心焦的、一天天的都吃不下飯了、全部想到的都是自己妻子的事。
「ああ、もう一度だけ嫁さんに会いたい。
這可咋整呀、至少這最後一面得要讓我給見了吧。
嫁さんに会いたい。
不行、我一定要去看看妻子怎麼樣了。
しかし、殿さまの屋敷の中じゃあ・・・」
可將軍的府上、這讓我咋進呀…………
と、苦しんでいると、都から来た商人が言いました。
男子總之現在是痛苦極了、但剛好來了個從街上過來的商客、看他這樣。
「五月五日の端午(たんご)の節句(せっく)の日だけは、菖蒲(しょうぶ)売りが殿さまの屋敷の中に入れるそうだ」
你就等五月五的端午吧、興許你那時打扮成一個賣菖蒲的說不定人家還就讓你給混進去的呢。
それを聞いた婿さんは喜んで、菖蒲を背負うと都へのぼって行きました。
這個好消息讓女婿聽到後是大喜過望呀、連忙是搞來了一大堆菖蒲背上一背從鄉下進城了。
けれども五月五日には間に合わず、翌日の五月六日にやっと都につきました。
可這長途跋涉的、人家五月五這天都沒給你趕到、等到了地這都五月六的早上了。
一日遅れでは、もう殿さまの屋敷へ出入りする事は出来ません。
一步之遙、時間出了差池、這下就連進入將軍府上一個藉口的機會都沒有咯。
婿さんはガッカリしながら、大きな屋敷のまわりを、
女婿此時的內心是崩潰極了、但人家還是當做興許有一線生機的、就在大屋外喊起了。
「ショウブー! ショウブー!」
菖蒲ー! 菖蒲ー!
と、大声をあげながら、歩いていました。
總之就是大聲的叫賣、來回渡步。
「はて? 節句は昨日のはず。六日のショウブ売りとは珍しい」
啊?昨天節就都已經過完了、你說他今天還來賣是圖個啥呀。
屋敷の人は一日遅れのショウブ売りを笑っていましたが、その声を聞いた嫁さんは屋敷の庭を走ると、塀(へい)の外にいる婿さんに声をかけました。
屋子裡面的人看見了這個冒失鬼紛紛就都是鬨堂大笑、而就是這陣大門前院的笑聲也驚動了妻子前來、當人家看到了圍牆之外的那人時、這就隔著牆呀。
「あっ、あんた。来てくれたんだね」
是你、你怎麼來了呀。
「おおっ、お前、お前か」
唉、是你、是你對嗎。
「そう、あたしだよ。今は人目があるから、夜中に迎えに来て」
對、就是我、你現在快走、這時候的人太多了、晚上我們還在這裡碰頭。
「よし、わかった」
行、我知道了。
その夜、嫁さんは婿さんと手に手を取って、ふるさとへ逃げて行きました。
這可不、當天夜晚、男人就跟妻子會和後手牽著手帶著人家是連夜火速奔逃了。
苦しい旅でしたが、二人は山をいくつもこえて、やっと村が見える峠(とうげ)まで逃げて来ました。
這一路逃命可給人嚇的那叫一個驚心動魄呀、此刻的人則也是疲憊極了、等到兩人不知道是翻越了多少的大山、終於是見到了自己鄉間的那條熟悉山路了。
「ほれ、寺の赤い屋根が見える。もう少しだ!」
快看、就差一點、咱們就快要到了、現在都能看到廟裡頭的紅屋頂了。
婿さんは嫁さんをはげましましたが、嫁さんはその一言を聞いて張り詰めていた気持ちがいっぺんにゆるんでしまったのでしょう。
男子還在激動著給自己的妻子打起了氣、可沒想就是這麼一句話一說、直接是讓妻子原來就一直繃緊的神經突然之間全部瞬間坍塌。
その場へ崩れる様に倒れると、そのまま息をひきとってしまいました。
就這一口氣送松的、直接是把自己給松沒了、人就是那麼當場一躺、不醒了。
亡くなった嫁さんのふるさとでは、その後、毎年五月六日に紫色のショウブの花を家にかざって、気の毒な嫁さんの霊(れい)をなぐさめる様になったという事です。
最後呀、男子也就只能是每年五月六的這天、也算是祈禱能讓自己妻子的在天之靈能夠得到安息、每年這個時候的妻子的忌日、男子都是會在家中掛上幾把紫菖蒲悼念。
※ よく似た話しに、絵姿嫁さんがあります。
おしまい
结束
↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓
一日遅れのショウブ売り
紫菖蒲
むかしむかし、ある村に、とても美しい娘がいました。
到好久以前、這就個村裡面、一個女兒長得好乖。
一人娘だった為、娘が年頃になると隣村から婿さんをむかえました。
獨女、到了年齡也就談婚配了、男人是隔壁村的。
二人は村でも評判の、大変仲の良い夫婦となりました。
二條全村人都講般配。
ところが婿さんは美しい嫁さんのそばに少しでも長くいたいので、なかなか畑仕事に行きません。
但男的因女的長太乖、都不怎麼肯下地了、就天天守自己屋看堂客。
そこで町の絵師(えし→絵描き)に嫁さんの絵姿(えすがた)をかいてもらい、仕事をする時はそれを竹ざおにつけて畑に立てておく事にしたのです。
還要請個畫工幫堂客畫到、吊到根竿子上、插田邊、不然不作事。
そんなある時、大風が吹いて来て嫁さんの絵姿が飛ばされてしまいました。
有日這就突來大風、堂客畫像過卷走了去。
絵姿は空にのぼって、見えなくなってしまいました。
這就像條氣球樣的不見到上空了。
さて、この絵姿が落ちたのは、遠い京の都の殿さまの屋敷の庭先でした。
過真是巧、這畫幫據到京都的侯爺府上過落到了。
「なんと! この世にこれほど美しい女がおるとは。お前たち、この絵の女がどこにおるか探してまいれ」
這過王侯一看到是兩眼放金光、是條乖的連自己都㫘看過的乖女的、這就要斥底下人去邏個詳細了。
殿さまはそう言って、絵姿の美女を探し出すよう命じました。
這畫像就過變成通緝犯、到處張貼了。
そして絵姿の美女を見つけると、殿さまはすぐに京の屋敷に連れてこさせました。
這下躲不到啦、人一邏到這侯爺就是幫女的往屋裡帶。
こうして婿さんは、むりやり嫁さんと別れさせられてしまったのです。
這就原配是過癲了啦、人當到面就過強行提走了。
婿さんは来る日も来る日も、嫁さんの事を思い続けていました。
屋裡空了、這就每天每天想。
「ああ、もう一度だけ嫁さんに会いたい。
嫁さんに会いたい。
還是希望可以挽回一下。
しかし、殿さまの屋敷の中じゃあ・・・」
但是別個是大人物啊。
と、苦しんでいると、都から来た商人が言いました。
男的就只能束手無策、這就街上來條賣貨商人。
「五月五日の端午(たんご)の節句(せっく)の日だけは、菖蒲(しょうぶ)売りが殿さまの屋敷の中に入れるそうだ」
講這五月五、你去別個府上賣菖蒲、莫興還能見上一面。
それを聞いた婿さんは喜んで、菖蒲を背負うと都へのぼって行きました。
男的一想是啊、這就又過看到希望了、背菖蒲進城了。
けれども五月五日には間に合わず、翌日の五月六日にやっと都につきました。
但是路遠趕不徹、這等五月六號到邊、別個節都過完啦。
一日遅れでは、もう殿さまの屋敷へ出入りする事は出来ません。
本來就是難如登天、這就又晚了一日是更不可能。
婿さんはガッカリしながら、大きな屋敷のまわりを、
但人都來了、一試何妨、這就到圍牆院外。
「ショウブー! ショウブー!」
菖蒲!菖蒲!
と、大声をあげながら、歩いていました。
大聲叫賣、邊喊邊步。
「はて? 節句は昨日のはず。六日のショウブ売りとは珍しい」
昨天過節你今天賣是搞甚麼哦?稀奇。
屋敷の人は一日遅れのショウブ売りを笑っていましたが、その声を聞いた嫁さんは屋敷の庭を走ると、塀(へい)の外にいる婿さんに声をかけました。
屋裡人就笑外面這條挑夫儍、但是剛好就到院裡的堂客幫這聲音一聽就曉得了、跟到試探性的也講話了。
「あっ、あんた。来てくれたんだね」
是你啊!
「おおっ、お前、お前か」
你人就到裡面是吧!
「そう、あたしだよ。今は人目があるから、夜中に迎えに来て」
晚上、晚上再過來。
「よし、わかった」
曉得了。
その夜、嫁さんは婿さんと手に手を取って、ふるさとへ逃げて行きました。
這就一夜、兩人幫頭一碰、手牽手回鄉了。
苦しい旅でしたが、二人は山をいくつもこえて、やっと村が見える峠(とうげ)まで逃げて来ました。
路長、但是二人歷經艱辛、走到個可以看到屋的坡道上面來了。
「ほれ、寺の赤い屋根が見える。もう少しだ!」
可以看到廟裡面的頂子了、㫘好遠了!
婿さんは嫁さんをはげましましたが、嫁さんはその一言を聞いて張り詰めていた気持ちがいっぺんにゆるんでしまったのでしょう。
男人只是想跟堂客鼓勁、但也是這話一講本來都是一直到頑抗的堂客、這也終於是挺不起了。
その場へ崩れる様に倒れると、そのまま息をひきとってしまいました。
人直接一倒、過就去了。
亡くなった嫁さんのふるさとでは、その後、毎年五月六日に紫色のショウブの花を家にかざって、気の毒な嫁さんの霊(れい)をなぐさめる様になったという事です。
這天死時正是五月六、每年這個時候、男的特地的去取來紫菖蒲、奠祭亡妻亡靈。
おしまい
结束
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