福娘童話集 > きょうの世界昔話 福娘童話集 きょうの世界の名作・昔話 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集
     12月 8日の豆知識

366日への旅
きょうの記念日
歯ブラシの交換日
きょうの誕生花
かんつばき
きょうの誕生日・出来事
1973年 稲垣吾郎 (歌手)
  12月 8日の童話・昔話

福娘童話集
きょうの日本昔話
ヘビ女房
きょうの世界昔話
ムギの穂
きょうの日本民話
箱根山のあまのじゃく
きょうのイソップ童話
川と皮
きょうの江戸小話
医者の一番客
広告
 


福娘童話集 > きょうの世界昔話 > 12月の世界昔話 > ムギの穂

12月8日の世界の昔話

ムギの穂

ムギの穂
グリム童話 → グリム童話の詳細

※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先

投稿者 「エマ」  睡眠導入エマちゃんねる

 むかしむかし、神さまが地上をつくったばかりのころのお話です。
 地上は、いまよりもずっとみのりゆたかで、ムギの穂(ほ)にはムギつぶが、今のような五、六十ではなく、五、六百もついていました。
 なにしろくきには、上から下までビッシリとムギつぶがついていたのです。
 だけど、人間というものはあんまりしあわせすぎると、しあわせが神さまからくることをわすれてしまい、とても物をそまつにしてしまいます。
 ある日のこと、女の人が子どもをつれて、ムギ畑のそばをとおりすぎました。
 子どもは、とんだりはねたりして歩いていましたが、水たまりに足をすベらせてしまい、服をよごしてしまいました。
 すると、お母さんは美しいひとにぎりのムギの穂をむしりとって、それで子どもの服のよごれをおとしました。
 ちょうど神さまがそこをとおりかかって、これを見るとおこっていいました。
「もうこれからは、ムギのくきには穂がつかないぞ。人間どもは天のおくりものをもらう資格などありはしない」
 すると、そばでそれをきいていた人たちがひざまずいて、
「どうかムギのくきに、すこしでもかまいませんから、穂をのこしておいてくださいまし。わたしども人間には、そうしていただく資格がないにしても、罪のないニワトリたちのためにおねがいいたします。でないと、ニワトリたちはおなかをヘらして死んでしまいます」
 神さまは、人間たちのたのみをききとどけました。
 ムギの穂が、いまのように上のほうだけのこっているのは、このためです。

おしまい

前のページへ戻る


きょうの世界昔話
ミニカレンダー
<<  12月  >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
福娘のサイト
366日への旅
毎日の記念日・誕生花 ・有名人の誕生日と性格判断
福娘童話集
世界と日本の童話と昔話
女の子応援サイト -さくら-
誕生日占い、お仕事紹介、おまじない、など
子どもの病気相談所
病気検索と対応方法、症状から検索するWEB問診
世界60秒巡り
国旗国歌や世界遺産など、世界の国々の豆知識