未年の昔話未年特集 2015年 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集
福娘童話集メニュー

福娘童話集 ホーム


えとのおはなし

えとのおはなしメニュー
イラストをクリック
ネズミ年
ねずみ
ウシ年
うし
トラ年
とら
ウサギ年
うさぎ
タツ・リュウ年
たつ
ヘビ年
へび
ウマ年
うま
ヒツジ年
ひつじ
サル年
さる
トリ年
とり
イヌ年
いぬ
イノシシ年
いのしし
 


福娘童話集 >えとのおはなし >ひつじのお話し > 不思議な白いヒツジたち

ひつじのお話し 第 7 話

不思議な白いヒツジたち

不思議な白いヒツジたち
中国の昔話 → 中国の情報

おりがみをつくろう ( おりがみくらぶ より)
羊の折り紙ひつじ

♪音声配信(html5)
音声 おはなしや

 むかしむかし、あるところに、とても貧しい農民の一家がいました。
 農民は地主から畑を借りて作物を育てていましたが、畑を貸してもらっている代わりに取れた作物の半分を地主に取られるので、いくら働いても貧乏なままです。

 そこで貧しい農民は地主に畑を返すと、山奥の荒地に自分たちの畑を作りました。
 山奥の荒地は地主の物ではないので取れた作物を地主に取られることはありませんが、でも山奥では獣たちに毎晩の様に畑を荒らされますし、人を襲うトラやオオカミもいるので毎日がおびえながらの生活でした。

 そんなある夜の事、家の娘が畑の見張りをしていると、どこからか真っ白なヒツジの群れがやって来て畑を荒らし始めたのです。
「大変! みんな起きて!」
 娘の言葉に家族が飛び起きると、今もたくさんのヒツジたちが畑を荒らしています。
「このままでは、せっかくの畑が台無しになってしまう」
 家族は手に棒を持ってヒツジたちを捕まえようとしましたが、ヒツジたちは畑を荒らすだけ荒らし回ると山の中へと消えてしまいました。

 翌朝、家族は荒らされた畑を少しでも直そうと畑へ行きました。
 すると不思議な事に、ヒツジたちに荒らされた畑の作物が、とても元気に育っていたのです。
「これは、どういう事だろう?」

 その次の夜も、そのまた次の夜も、どこからか白いヒツジたちが現れて畑を荒らしましたが、でもそのたびに作物は大きく育っていったのです。
 おかげで荒地を耕しただけの農民の畑からは、地主の立派な畑の何倍もの作物が取れたのです。

 さて、この不思議な話は農民たちの間で有名になり、意地悪な地主の耳にも届きました。
「よし、おれの畑もそのヒツジたちに荒らしてもらって、もっと作物が取れるようにしてやろう」
 地主は山奥の一家の畑を高い値段で買い取ると、その畑から自分の家の畑につながる長い柵を作りました。
 そして地主は夜になると、いつもの様に現れたヒツジたちを自分の畑へと追い込みました。
「それ! 不思議なヒツジたちよ。おれの畑を存分に荒らしてくれ!」
 地主はヒツジたちに荒らされていく自分の畑を見て、ニヤリと笑いました。
「これで明日になれば、おれの畑の作物はよく育っているだろう」

 翌日、地主がニコニコしながら畑にやって来ると畑は昨日の荒らされたままで、おまけにその年からその畑に何を植えても作物が育つ事はなかったのです。

 その後、地主から高い値段で畑を買い取ってもらった貧乏な農民は、そのお金で商売を始めてお金持ちになりました。
 一方、ヒツジたちに畑を荒らされて作物が育たなくなった地主は貧乏になり、やがてその土地を捨ててどこか遠くへ行ってしまったそうです。

おしまい

前のページへ戻る

ひつじのお話し 12話
頭のいいヒツジ
三匹の子ヒツジとオオカミ
ヒツジの始まり
万里のヒツジ
ヒツジに生まれ変わった娘
毛をかられるヒツジ
不思議な白いヒツジたち
羊不爛山(ようふらんざん)
焼けただれた小ヒツジ
百匹のヒツジ
満腹したオオカミとヒツジ
青い煙のヒツジ
福娘のサイト
366日への旅
毎日の記念日・誕生花 ・有名人の誕生日と性格判断
福娘童話集
世界と日本の童話と昔話
子どもの病気相談所
病気検索と対応方法、症状から検索するWEB問診
世界60秒巡り
国旗国歌や世界遺産など、世界の国々の豆知識