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1月16日のイソップ童話
造船所のイソップ
イソップは、ある日ひまつぶしに、造船所に寄ってみました。
造船所の職人たちは、変な人が来たと思って、
「くやしかったら、何とか言ってみろ」
と、わいわいからかいました。
そこでイソップは、こんな話しをしたのです。
「むかしむかし、まだこの地球が形もなくて、水しかなかった時のことです。
ゼウスの神は、水だけでは困ると考えて陸を呼びました。
そして、『これから3回に分けて、この地球全体にある海の水を飲みなさい』と言いつけました。
陸はさっそく、仕事にかかりました。
1回目に、ぐーっと飲むと、山が出てきました。
それから2回目に、ぐーっと飲むと、平野が現れました。
と、言うわけだから、今度3回目に陸がぐーっとやれば、海はなくなってしまうから、あなたがたも仕事がなくなるわけですよ」
このお話しは、自分よりも頭の良い人をからかうと、ひどいしっぺ返しをくらうという事を教えています。
おしまい
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