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7月14日のイソップ童話
小ガラスとイヌ
小ガラスがアテネの女神にごちそうを供える宴会を開いて、イヌを招待しました。
イヌはごちそうを見て、
「どうしてきみは、こんなにお金を使って、お供え物をするの。
お供えしたって無駄なのに。
だって、アテネの女神はきみをひどく憎んでいるのだもの。
きみの泣き声が占いの役に立たないと言ったのは、アテネの女神なんだぜ」
小ガラスは言いました。
「だからこそ、ぼくはアテネの女神にごちそうするんだ。女神のご機嫌を取りたくてね」
この小ガラスの様に、敵が怖い為に、敵を喜ばせようとする人がたくさんいます。
それも1つの手かもしれませんが、本当にそれで良いのでしょうか。
おしまい
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