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福娘童話集 > きょうのイソップ童話 > 7月のイソップ童話 > お母さんのカニと子どものカニ
7月20日のイソップ童話
お母さんのカニと子どものカニ
砂浜を、子どものカニが歩いていました。
すると、子どものカニの歩き方を見ていたお母さんガニが言いました。
「お前は、どうして横へ横へと、ヒョコヒョコ歩くの? まっすぐ前へに、すっすっすっと歩いてごらん」
子どものカニは、言いました。
「じゃあ、お母さんがまっすぐ前へ歩いて見せてよ。すっすっすって、お手本を見せて」
「いいですよ。よく見てなさい」
お母さんガニがそういうと、
「すっすっすっ」
と、言いながら歩き出しました。
けれど、『すっすっすっ』と、口で言っているだけで、お母さんガニは子どものカニと同じように、ヒョコヒョコと横へ歩いていました。
人を注意するには、まず自分が正しく出来る事が大切です。
自分が出来ない事を、人に注意するのはやめましょう。
※ 本当はザリガニのお話しですが、わかりやすいように、カニに変更しました。
おしまい
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