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7月3日のイソップ童話
木たちとオリーブの木
ある時、木たちは自分たちの王さまを選んで、しっかり治めてもらわなければならないと考えました。
そこで、まずオリーブの木に、
「あなたが王さまになって、わたしたちを治めて下さい」
と、頼みました。
すると、オリーブの木は、
「まさか。わたしは神さまからも人間からも喜ばれる、素晴らしいオリーブ油を作る木ですよ。それなのに、油を作るのを止めて木の王さまになるなんて、まっぴらごめんです」
木たちは、次にイチジクの木に頼みました。
「わたしたちの、王さまになって下さい」
するとイチジクも、
「まさか。わたしは甘いおいしい汁を持っていて、素晴らしい実をならせる木ですよ。それなのに、実をつけるのを止めて木の王さまになるなんて、まっぴらです」
そこで木たちは、イバラの所へ行きました。
「わたしたちの、王さまになって下さい」
「そうか。お前たちは本気でおれを王さまに選ぶつもりか。
それなら、みんなおれを頼って大人しくするのだぞ。
大人しくいう事を聞かなければ、おれは火事を出して、何でもかんでも焼いてしまうからな。
覚悟しろ!」
この後、木たちはイバラを王さまにした事を、後悔する事になります。
これは、自分たちのリーダーは、慎重に選ばなければならないというお話しです。
おしまい
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