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 6月14日の日本の昔話
 
   
 ウサギとカメの、その後のお話し
 新潟県の民話 → 新潟県情報
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 投稿者 「久瑠璃桜華」  久瑠璃桜華
 
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 投稿者 ナレーター熊崎友香のぐっすりおやすみ朗読
 
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 制作: フリーアナウンサーまい【現役TBS番組キャスター】
 
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 投稿者 「ひつじも眠る朗読チャンネル」  【眠くなる女性の声で読み聞かせ】おやすみ前の日本昔話集
 
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 投稿者 「天乃悠の朗読アート」   天乃悠の朗読アート
 
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 制作 : 妖精が導くおやすみ朗読チャンネル
 
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 投稿者 「あーる」  【眠れる朗読】
 
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 投稿者 「眠りのねこカフェ」
 
  むかしむかし、ウサギとカメがかけ比べをしました。 足のはやいウサギが勝つのに決まっているのですが、油断したウサギはつい昼寝をしてしまって、カメに負けてしまったのです。
 これは日本にも世界にも伝わる、とても有名な昔話ですが、これはそれからのお話しです。
 
 さて、カメに負けたウサギが、しょんぼりとウサギ村に帰ると、ウサギ村のみんなはかんかんに怒って言いました。
 「カメに負けるようなウサギは、ウサギじゃない。お前なんか、出て行け!」
 「そ、そんな・・・」
 こうしてカメに負けたウサギはウサギ村から少し離れた山で、しょんぼりと一人ぼっちで暮らし始めたのです。
 
 それから何日かたったある日の事、カメに負けたウサギは、小鳥たちが木の上でこんな話をしているのを聞きました。
 「ねえねえ、ウサギ村は、とても大変な事になっているそうだよ。
 なんでもオオカミに、子ウサギを三匹差し出せと言われたらしいんだ。
 ウサギ村の親ウサギたちは、悲しくて泣いているそうだよ」
 カメに負けたウサギはそれを聞くと、
 「これは、神さまがくれたチャンスだ!」
 と、喜んで、大急ぎでウサギ村にかけて行きました。
 そしてウサギ村のみんなに、大声で言いました。
 「みんな! おれがオオカミをやっつけてやるよ。だからもしうまくいったら、またここでくらしてもいいかい?」
 すると、親ウサギたちが言いました。
 「本当かい! そうしてくれたら、喜んで仲間に入れてあげるよ」
 「よし、約束だよ」
 カメに負けたウサギは張り切って、オオカミの住んでいる崖(がけ)へ出かけて行きました。
 そしてオオカミを見つけると、カメに負けたウサギはオオカミに頭を下げました。
 「やあやあ、オオカミさま。
 今すぐここへ、子ウサギ三匹連れて来ますよ。
 ですが子ウサギは、オオカミさまのお顔が怖くて近よれないと泣いて困らせるのです。
 どうか連れて来るまで、崖のすみっこで谷の方を向いて待っててくれませんか?」
 「そうか、ではそうしてやるから、早く連れて来い」
 オオカミは言われた通り崖のすみっこに座ると、谷の方を向きました。
 (よしよし)
 カメに負けたウサギは、そーっとオオカミの背中に近づくと、
 「えいっ!」
 と、力いっぱいオオカミを突き飛ばしました。
 「うわぁー!」
 突き落とされたオオカミは叫び声をあげながら谷底へ落ちていき、二度と帰っては来ませんでした。
 「やったー! オオカミをやっつけたぞ! これで村に帰れる!」
 カメに負けたウサギは大喜びでウサギ村に帰り、それからは仲間たちといつまでも楽しく暮しました。
 
 →  「ウサギとカメ」  (イソップ童話より)
 おしまい   
 
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