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福娘童話集 > 日本民間故事 > 四月
4月6日の日本民話
(4月6日的日本民間故事)

赤児の授かり小判
零花錢
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、ある山の地蔵堂(じぞうどう)の中で一晩を過ごした旅のお坊さんが、身仕度(みじたく)をしてお堂(どう)の外へ出ようとして何かに足をつまずきました。
到好久以前、一個和尚這就到了地蔵堂、歇了個一晚上的踋、第二天準備動身、腳上踢到個甚麼東西。
「うん? なんじゃ?」
這是甚麼?
お坊さんが落ちていた物を拾うと、それは小判が一枚入った財布(さいふ)で、財布の中には一枚の紙が入っています。
是個小錢袋子、裡面一個小金貝、外帶一張紙。
その紙には、
《初息子(はつむすこ)に与える金》
と、書いてありました。
第一個的小兒的零用錢。
「なるほど。残念じゃが、これはわしがもらう物ではないな。ここに置いておこう」
和尚看到紙上面寫的、這就原地一放、看來這傢伙不是過自己的了。
お坊さんが財布を元通りお堂の前に置くと、後から一人のおじいさんがやって来て、お堂の前の枯葉(かれは)と一緒に置いてある財布を背負ったカゴに入れて山を下りて行きました。
和尚㫘動那錢、後面就來條老杆子、這就幫地上的枯葉和錢袋子一起甩背到的簍子裡面去了。
「おや、財布に気づかなかったな。・・・まあ、よいか」
㫘發現是錢啊……算了、就這樣子。
お坊さんはそのままふもとの村々を歩き、夕方になると一軒の家に宿を頼みました。
和尚繼續趕路、到了晚上邏了處村落討住處。
そして宿を引き受けたその家の主人が、何と今朝の枯葉集めのおじいさんだったのです。
剛好這屋人就是大清早撿葉子的老杆子。
ちょうどおじいさんの家では孫が産まれたので、おじいさんもおばあさんもニコニコしていました。
這屋裡今天又剛好抱孫、公婆就都好高興。
(あの小判は、このじいさまが地蔵堂の前をきれいにしてくれるので、その礼に神さまが授けたのだな)
和尚也曉得那小袋袋就是專門跟這條老杆子留的了。
そう思ったお坊さんは、おじいさんに財布の事を話しました。
和尚看別個還不曉得、這就幫話講了。
そしておじいさんが拾い集めた落葉の中を探すと、やはりあの財布が出て来ました。
老杆子就翻啊翻、看到錢袋子了。
でも、おじいさんは、
「ありがたい話しじゃが、これはお坊さまが先に見つけた物なので、おれの物ではありません。この財布は、お坊さまの物ですだ」
但是老杆子不肯要、講這錢是和尚先看到的、應該是和尚的。
と、お坊さんに財布を差し出します。
又幫錢過和尚了。
ですが、お坊さんは書いてある通り、
和尚又指紙條所寫。
「これは今日生まれた男の子の物だ。わしがもらう物ではない」
過小兒吧、這是他的錢。
と、おじいさんに納めさせました。
讓老杆子幫錢收了。
次の朝、旅立つお坊さんにおばあさんが握り飯を持たせてくれました。
一大早、和尚要動身、婆子這就過來塞和尚手上個飯糰。
「どうぞ、昼に食べてください」
留到餓了吃。
実はその握り飯には、昨日の小判が入れてありました。
但其實又幫昨天那一枚小金貝包裡面的。
お坊さんが峠(とうげ)を下りて行く途中、大きな荷物を背負っている若者に出会いました。
和尚這就走山路、看到條年輕人駝到一些到扛。
話をすると、とてもお腹を空かせていたので、お坊さんはおばあさんからもらった握り飯を若者にあげました。
搭幾句話才曉得別個還㫘吃東西、和尚就幫手裡面的飯糰交了。
若者はお坊さんに何度もお礼を言うと、峠をのぼって行きました。
年輕人道完謝、這就繼續爬坡了。
この若者、実はお坊さんが昨日世話になった家の息子、すなわち昨日産まれた赤ちゃんの父親だったのです。
而哪個都不曉得、這人正是昨天小兒他爹。
小判はやはり、初息子へとさずかったのです。
果然這錢就是過小兒的。
おしまい
结束
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