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10月10日の日本民話
(10月10日的日本民間故事)
気のいい山姥

気のいい山姥
山中鬼婆

日本語 ・日本語&中国語

♪音声配信(html5)
朗読者 : ぬけさくのいちねん草紙

むかしむかし、飛騨の山奥に、一人の山姥(やまんば)が住んでいました。
到好久以前、飛騨的深山、住一條鬼婆。

この山姥は人をおそうことなく、たまに人里へおりてきては、お百姓たちの仕事を手伝ったりするのです。
這鬼婆不吃人、不時還用自己蠻力甚麼的幫下子山底下村裡面的人。

山姥は女の人ですが怪力の持ち主で、男の人が四、五人でする仕事でも平気でやってのけるので、お百姓たちは大喜びでした。
這鬼婆力氣就跟條鬼樣的、牛比不得、四五條男的搬啊扛啊、都抵不到她一條。

ある時、仕事を手伝ってくれた山姥が、
「ああっ、頭がかゆい。頭がかゆい」
と、しきりに言うのです。
這天鬼婆也到幫忙作工。
別個就看到她一副好不爽的樣子。
腦鬠好癢腦鬠好癢的到那裡自言自語的念罵。


そこでお百姓が頭を見てやると、何と髪の中にムカデや毛虫がいっぱいいたのです。
聽到這話的人也就開始看鬼婆的腦鬠啦、發現上面蜈蚣(音尬)蟲還有其他一些蟲是爬了一些。

「わあ、わあ、わあ」
農民人差點㫘著駭死。

びっくりしたお百姓が腰を抜かしていると、お百姓の奥さんがいらなくなった古いくしを差し出しました。
但是農民堂客反而還鎮定、取出把已經不用又捨不得甩丟到舊梳子幫鬼婆一遞。

「これをあげるから、これで髪の毛をすくといいわ」
講喊鬼婆用這梳子幫頭髮理下子。

すると山姥は、それで髪の毛をすきながら、
「ええもの、もろた。ええもの、もろた」
と、大喜びで山へ帰っていきました。
鬼婆試了一下這梳子像得了個甚麼好寶樣的、笑得像條小兒樣的奔山上去了。

それ以来、月の美しい晩に女滝(めたき)の淵で、山姥が長い髪の毛を洗ってくしでとかしているのを木こりたちが見かけるようになったそうです。
這天後、過就好多砍樹的看到鬼婆晚上到山中的瀑布下面用梳子梳理自己洗過的頭髮。

ある日の事、山姥は二合ほどしか入りそうもない徳利(とっくり)を酒屋の小僧さんの前につき出して、
「これに、五升入れてくれろ」
日子過了又有那麼久把、有天鬼婆就幫個小酒瓶一提、要別個酒館打工的跟自己這裡面裝十斤酒。

と、言いました。
「こんなちっこい徳利に、五升も入るもんか。入って、せいぜい二合だよ」
你還十斤、你這小瓶瓶能裝十兩就頂天了。

小僧さんが笑うと、山姥は、
打工的看別個甚麼都不懂就到那裡笑。

「いいから、入れてくれろ。はやく入れてくれろ」
と、言います。
我喊你裝你就去裝、快點幫酒往裡面舀就對了。

酒屋の小僧さんは、しかたがないので、
小二也㫘跟鬼婆子爭、照辦了。

「それなら、入るだけ入れてやるよ。もし五升入っても、代金は二合分でいいよ」
小二過也開始賭氣、那我就幫你裝滿起來、我也不占你便宜、你就過十兩的錢就可以了、能裝十斤算我虧本送起你好吧。

と、言いながら大きな酒樽からお酒を入れると、不思議な事に小さな徳利にどんどん酒が入っていくのです。
這過就小瓶子酒槽裡面一放、慢慢往裡面灌、但是小瓶子過就不見滿啦。

そして酒はいつまでも入り続けて、五升どころか酒樽がひとつ空になってしまったのです。
隨後看到一條酒池都過空了去、這一下虧的過就不是十斤了。

山姥は二合分の代金を小僧さんに渡して、
「ありがとさん」
鬼婆幫二個銅板一甩、就只過了十兩酒錢。

と、上機嫌で山へ帰っていったという事です。
笑眯笑眯的上山了。

おしまい
结束

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