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      福娘童話集 > イソップ童話(伊索童话) > 九月 
           
            
           
          ヘルメスと彫刻家 
          赫尔墨斯与雕刻家 
           
          にほんご(日语)  ・ちゅうごくご(中文) ・日语&中文 
      
      
        商売の神ヘルメスは、あると時、自分が人間たちの間で、どのくらい尊敬(そんけい)されているかを知る為に、人間の姿になって一人の彫刻家のアトリエヘやって来ました。 
           买卖之神,赫尔墨斯,一时,自己在人类之中,想知道受到了多大的尊敬,变成的人类的样子,来到了一位雕刻家的工作室。 
         
   見ると、神々の中で一番偉いゼウスの像があります。 
   一看,有众神中最伟大的神宙斯的雕像。 
   
  「これは、いくらで売るのかね?」 
   这个怎么卖。 
   
  と、ヘルメスは尋ねました。 
   如是,赫尔墨斯打听着。 
   
  「1ドラクマです」 
   一德拉克马元。 
   
   ヘルメスは、にやりと笑って、 
   赫尔墨斯窃笑着。 
   
  「じゃあ、そっちにあるヘラ(→ゼウスのおくさん)の像はいくらだ?」 
   那,那边的,赫拉,宙斯的老婆,的像,怎么卖。 
   
  「こっちの方が高いですよ」 
   那边就贵了哦。 
   
   ヘルメスは、自分をかたどった像もあるのに気がつきました。 
   赫尔墨斯,察觉到了也有仿照自己的雕像。 
   
   何しろ自分は商売の神さまだし、ゼウスの神のお使い役も務めるくらいだから、きっと特別に人間からあがめられているだろうと思って、 
   不管怎样,自己也是买卖的神,虽然也担任宙斯的使者,肯定特别的受到人类的敬仰。 
   
  「このヘルメスは、いくらだ?」 
   这个赫尔墨斯,多少钱? 
   
  と、尋ねました。 
   如是,询问。 
   
   すると彫刻家は、 
   于是,雕刻家, 
   
  「そうですねえ。ゼウスとヘラと二つとも買ってくれたら、これはおまけとして、ただであげますよ」 
   这样啊,若是连同宙斯和赫拉一起买了,这个就当作赠品白送给你。 
   
  「・・・・・・」 
   。。。。。 
   
   
   このお話しは、誰からも尊敬されていないのに自分だけが偉い様な顔をしている、うぬぼれ屋に聞かせるお話しです。 
       这是一个说给,明明不受到任何尊敬自己却还是一副伟大的样子,的厚颜无耻之人听的故事。 
      おしまい 
        结束 
         
        (回到上一页) 
         
         
        
 
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