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2月6日の日本の昔話
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けんかがうつる
吉四六(きっちょむ)さん → 吉四六さんについて
・日本語 ・日本語&中国語 ・ 日本語&客家語
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Max 1440×1080 字幕「日本語」を追加しました。
※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
投稿者 「カボスひろし」 大分県産カボスひろしTV
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投稿者 「ちょこもち」 ちょこもち
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制作: フリーアナウンサーまい【元TBS番組キャスター】
むかしむかし、吉四六さんと言う、とてもゆかいな人がいました。
その吉四六さんの隣の家の夫婦は、いつもけんかばかりしています。
「大体、お前がだな!」
「何よ! あたしのせいにするの!」
こんな風に大声を出して怒鳴り合うし、二人して物を投げつけるわで、それは大変な騒ぎです。
そこである日の事、吉四六さんは隣との間に、垣根をこしらえ始めたのです。
それを、たまたまやって来た庄屋さんが見て言いました。
「よう、吉四六さん。一体何をしてるのかね?」
すると吉四六さんは、
「何って、見れば分かるでしょう。垣根を作っているんですよ」
「それは分かるが、なぜ?」
「それはもちろん、隣の夫婦げんかが、こっちにうつらん様にですよ」
「ああ、この夫婦な。しかし、けんかという物は、うつる物じゃない。だから垣根など作っても無駄じゃ」
「いいや、うつりますよ」
「うつらんて」
吉四六さんも庄屋さんも、だんだん声が大きくなってきました。
「だから、うつらんといっているだろう!」
「うつりますとも!」
「うつるもんか!」
「うつるとも!」
「うつらん!」
「うつる!」
そこで、吉四六さんが言いました。
「ほら、けんかがうつったでしょう」
おしまい
投稿者 「カボスひろし」 大分県産カボスひろしTV
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