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6月6日のイソップ童話
イノシシとキツネ
イノシシが木のそばに座って、せっせとキバを研いでいました。
それを見たキツネが、不思議そうに尋ねました。
「猟師に追いかけられているわけでも、危険なわけでもないのに、どうしてキバを研いでいるのですか?」
「確かに、今は危険ではないので、キバを研がなくても大丈夫。
しかし、危険な事が襲いかかって来た時には、キバを研いでいるひまはないだろう。
めんどうでも、こうしてキバを研いでおけば、今すぐに危険が来ても、大丈夫なんだよ」
このお話しは、危ない目に会う前に、日頃からしっかりと備えておく事が大切だと教えています。
おしまい
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