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12月14日の小話
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カエルになれ
ある店の主人が、たまった小判をつぼに入れて、そっと庭にうめながらいいました。
「おい、小判。人がみたら、カエルになるのだぞ」
これをかげでこっそりみていた男は、主人がいなくなるのを待って、つぼをほりだし、小判をぬすんでしまいました。
そのかわりに、つぼの中にはカエルを入れて、またうめておきました。
しばらくして、小判が心配になった主人が、つぼをほりおこしてみますと、つぼの中からカエルが出てくるではありませんか。
主人はあわてて、
「これ、おれじゃ、おれじゃ。みわすれたか、人ちがいするな」
おしまい
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