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福娘童話集 > きょうの世界昔話 > 6月の世界昔話 > ハメルンの笛吹

6月15日の世界の昔話

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イラスト 「みずしま薫」

ハメルンの笛吹
ドイツの昔話 → ドイツの国情報

にほんご(Japanese)  ・えいご(English) ・Japanese&English

おりがみをつくろう ( おりがみくらぶ より)
鼠の顔の折り紙ねずみのかお   鼠の折り紙ねずみ

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音声 まちゃりんの読んだり〜の♪

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『ハメルンの笛吹』(ドイツの昔話) 02 福娘童話集 イラスト :みずしま薫

 むかしむかし、ハメルンという町に、どこからか数え切れないほどのネズミがやって来て、町のあちこちに住みついてしまいました。

イラスト 03 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止
『ハメルンの笛吹』(ドイツの昔話) 03 福娘童話集 イラスト :みずしま薫

 困った町の人たちはネズミ取りを仕掛けたり、毒(どく)のお団子をばらまいたりしましたが、ネズミはますます増えるばかりです。

イラスト 04 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止
『ハメルンの笛吹』(ドイツの昔話) 04 福娘童話集 イラスト :みずしま薫

「こうなったら、ネコやイヌをたよりにするしかしかたがない」
 そう考えて、どこの家でもネコやイヌを飼(か)うようになりました。

イラスト 05 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止
『ハメルンの笛吹』(ドイツの昔話) 05 福娘童話集 イラスト :みずしま薫

 でもネコもイヌもネズミが多すぎて、ネズミを捕まえるどころかネズミたちに追いかけられるしまつです。

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『ハメルンの笛吹』(ドイツの昔話) 06 福娘童話集 イラスト :みずしま薫

 そんなある日、一人の男が町へやって来て、こんな事を言いました。

イラスト 07 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止
『ハメルンの笛吹』(ドイツの昔話) 07 福娘童話集 イラスト :みずしま薫


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『ハメルンの笛吹』(ドイツの昔話) 08 福娘童話集 イラスト :みずしま薫


「ネズミは、このわたしが退治してさしあげましょう。ただしその代金として、金貨千枚をちょうだいします」

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『ハメルンの笛吹』(ドイツの昔話) 09 福娘童話集 イラスト :みずしま薫

「おお、願ってもない。千枚どころか、二千枚でもお払いします」
「けっこう。ではさっそく、とりかかるとしますかな」

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『ハメルンの笛吹』(ドイツの昔話) 10 福娘童話集 イラスト :みずしま薫

 男は外へ出ると、手にしていた笛(ふえ)を吹き鳴らしはじめました。

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『ハメルンの笛吹』(ドイツの昔話) 11 福娘童話集 イラスト :みずしま薫

 するとあちこちの家からネズミたちが飛び出して、笛吹きの周りへ集まってきたではありませんか。
 ネズミたちをしたがえた笛吹きは、笛を吹き鳴らしながら川のそばまでやって来ました。

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『ハメルンの笛吹』(ドイツの昔話) 12 福娘童話集 イラスト :みずしま薫

「どうするつもりだろう?」

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『ハメルンの笛吹』(ドイツの昔話) 13 福娘童話集 イラスト :みずしま薫

 町の人たちが見ていると、笛吹きは川の中へサブサブと入っていきました。

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『ハメルンの笛吹』(ドイツの昔話) 14 福娘童話集 イラスト :みずしま薫

 ネズミたちもあとを追って川へ飛び込むと、そのまま一匹残らずおぼれ死んでしまいました。

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『ハメルンの笛吹』(ドイツの昔話) 15 福娘童話集 イラスト :みずしま薫

「やった! やった!」
「さあ、お祝いだ!」
 町の人たちは大喜びで、歌ったりおどったりしました。

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『ハメルンの笛吹』(ドイツの昔話) 16 福娘童話集 イラスト :みずしま薫

 そこへ、笛吹きが戻って来て言いました。
「ごらんのように、ネズミは残らず退治してさしあげました。それでは、金貨千枚をいただくとしましょうか」
「金貨千枚だって?」
 町の人たちは、しぶい顔をしました。
「たかがネズミくらいの事で、金貨千枚とは高すぎるではないか。まあ、十枚くらいは出してやるが」
「さては、約束を破るつもりですか? よろしい。それならこちらにも考えがある」

イラスト 17 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止
『ハメルンの笛吹』(ドイツの昔話) 17 福娘童話集 イラスト :みずしま薫

 笛吹きは顔色を変えると、姿を消してしまいました。
「・・・やれやれ。あきらめたか」
 町の人たちは安心して、また歌ったりおどったりです。

イラスト 18 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止
『ハメルンの笛吹』(ドイツの昔話) 18 福娘童話集 イラスト :みずしま薫

 その時、どこかでリュウリュウと笛の音がひびきはじめました。

イラスト 19 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止
『ハメルンの笛吹』(ドイツの昔話) 19 福娘童話集 イラスト :みずしま薫

 笛吹きが町の広場のまん中で、笛を吹きはじめたのです。

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『ハメルンの笛吹』(ドイツの昔話) 20 福娘童話集 イラスト :みずしま薫

 それと一緒に、あちらこちらの家から子どもたちが集まって来ました。

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『ハメルンの笛吹』(ドイツの昔話) 01 福娘童話集 イラスト :みずしま薫

「ややっ、子どもたちが笛吹きのあとを」

イラスト 21 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止
『ハメルンの笛吹』(ドイツの昔話) 21 福娘童話集 イラスト :みずしま薫

 大あわてで追いかけて行くと、山のふもとにあるほら穴のそばへやって来ました。

イラスト 22 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止
『ハメルンの笛吹』(ドイツの昔話) 22 福娘童話集 イラスト :みずしま薫

 笛吹きは笛を吹き鳴らしながら、ほら穴の奥へ入って行きます。
「わーい、ほら穴だ、ほら穴だ」
 子どもたちも大喜びで、ほら穴の中へ入って行きました。

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『ハメルンの笛吹』(ドイツの昔話) 23 福娘童話集 イラスト :みずしま薫

「おーい、待ってくれ、待ってくれ」
「わしらが悪かった。約束通り金貨を払うから、子どもたちを返してくれ」
 町の人たちは、声をかぎりに呼びかけました。

イラスト 24 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止
『ハメルンの笛吹』(ドイツの昔話) 24 福娘童話集 イラスト :みずしま薫


イラスト 25 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止
『ハメルンの笛吹』(ドイツの昔話) 25 福娘童話集 イラスト :みずしま薫


イラスト 26 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止
『ハメルンの笛吹』(ドイツの昔話) 26 福娘童話集 イラスト :みずしま薫

 でももう遅く、岩が一人でに動きはじめたかと思うと、ほら穴の入り口をピッタリとふさいでしまいました。

イラスト 27 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止
『ハメルンの笛吹』(ドイツの昔話) 27 福娘童話集 イラスト :みずしま薫


イラスト 28 (イラストタッチでイラスト大)無断転載禁止
『ハメルンの笛吹』(ドイツの昔話) 28 福娘童話集 イラスト :みずしま薫

 こうしてハメルンは、子どもの一人もいない町となってしまったのです。

おしまい

※ このお話は、疫病の怖さと約束の大切さを教えています。

おまけイラスト
ハメルンの笛吹

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