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    福娘童話集 > きょうの江戸小話 > 1月の江戸小話 > 貧乏神 
      1月14日の小話 
        
      貧乏神へのごちそう 
        貧乏(びんぼう)な男がおりました。 
   年ごとに貧乏になるので、 
  「これは、貧乏神(→詳細)をごちそうすれば、少しは貧乏でなくなるかもしれん」 
  と、自分の食べる分も食べずに、貧乏神のところにさし出しました。 
   ところが、前にもまして、ますます貧乏になるいっぽうです。 
   腹を立てた男は、 
  「これ、貧乏神よ。こんなにごちそうするのに、なにがふまんで、ますます貧乏にするんだ」 
  と、大声でどなると、貧乏神は、 
  「あまりいごこちがよいので、女房や子どもらもつれてきた」 
      おしまい 
                 
         
        
        
       
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