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１１月２２日の小話

貧乏神の好物

　父親に手を引かれて、町の中を歩いていたむすこが、
「おとっつあん、貧乏神(→詳細)のすきな物は何だろうね？」
と、父親にたずねました。
　父親は、よい機会だとおもったので、おしえさとすように、むすこに話してきかせました。
「貧乏神はな、親をそまつにする者が大好きなのさ。だから、親不孝ばかりしていると、すぐに取りついて、はなれなくなってしまうからな」
　すると、むすこは、ニタッとわらって、
「それでわかったぞ！　おとっつあんは、じいさまに、ずーっと親不孝ばかりしてきたんだな」

おしまい