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      5月23日の小話 
        
      ゆめ 
       「おや、さいふがおちている。こいつは、いいひろいものだ」 
 八つぁんは、さっさとふところにねじこんで、家に帰ってあけてみると、なんと、百両(七百万円ほど)もの大金が入っております。 
「こいつは、だれかにみられたら、たいへんだ。そうだ、庭にあなをほって、うめておけば安心だ」 
 さっそく庭にあなをほり、百両をうめてから、その上に、クソをたれました。 
「こうしておけば、あやしむ者もおるまい」 
と、安心したとたんに、夢から目がさめました。 
「おや? 金をひろったのは、あれは、ゆめだったか。おしいことをしたな。しかし、このしりの感触は・・・。しまった! こっちはほんとうだった!」 
      おしまい 
                  
         
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