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7月22日 下駄の日

7月22日 下駄の日

 1990(平成2)年の全国大会で日田木製履物連合会が提案し、1991(平成3)年に全国木製はきもの業組合連合会が制定しました。
 昔は、男物の下駄は7寸7分、女物の下駄は7寸2分と決まっていたので、7月の7は下駄の寸法から、また22日は下駄の歯形が漢数字の「二」とよく似ていることにちなんでいます。

記念日アニメ
下駄の日

下駄の昔話
(日本のむかし話)

ふしぎな宝げた
福娘童話集より

 昔、あるところに、さすけという男が、おかあさんと2人でくらしていました。
 おかあさんが重い病気になりましたが、医者にかかりたくてもお金がありません。
(このままでは、おかあさんが死んでしまう。お金持ちのごんぞうおじさんに、お金をかりよう)
と、さすけは出かけていきました。
 ごんぞうおじさんは、
「金をかせというのか? それなら、おらの家のひろい畑を、一日でたがやすんだ」
と、どなりました。
 さすけは早くお金をもらって、おかあさんを助けようと、がんばって、一日で畑をたがやしました。
 でも、ごんぞうおじさんは、
「まだ金はかせん。大おけに水をいっぱい入れろ!」
と、またどなりました。
 つぎの日、さすけは水をはこびました。
 ところが、おけには小さな穴があけてあって、いくらはこんでもいっぱいになりません。
「なまけ者! 金は貸せん、帰れっ!」
 さすけは追い返されました。
 とぼとぼ歩いていくと、とあるお宮の前にきました。
(おなかがへったなあ。もう歩けない。どうしたらいいんだろう)
 さすけは、うとうとと、いねむりをしてしまいました。
からーん からーん からーん からーん 
 ゆめの中でしょうか。
 げたの音が近づいてきます。
 あらわれたのは、やさしい顔のおじいさんでした。
「ははおや思いのさすけよ。一本のはのげたをさずけよう。このげたをはいてころぶと、そのたびに小判が出る。だが、ころぶたびに背が低うなる。やたらと、ころぶではないぞ」
「は、は、はい。ありがとうございます」
 おじいさんのすがたは、パッと消えました。
「ありゃ? 夢か? でも、ほんとうに、げたがあるぞ」
 さすけは、おっかなびっくりげたをはいてみましたが、なにしろ一本はのげたです。
 立つか立たないうちに、すってん!
「あっ、いてててえ」
と、いったとたん、ちゃりーん。
「ああ、小判だ!」
 さすけは大よろこびです。
 その小判を持って、すぐに医者のところへいきました。
 医者にみてもらったおかあさんは、みるみる元気になりました。
 それで、あのげたは大事にしまって、さすけは、おかあさんといっしょに、毎日よくはたらきました。
 そこへ、ごんぞうおじさんが、さすけのようすを見にやってきました。
 そっとのぞくと、ごちそうを食ベています。
「やいやい。このごちそうはどうした! ごちそうを買う金があるくせに、おらのところに金をかりに来たのか!」
「まあまあ、気をしずめてください。これには深いわけが」
 さすけは、あのげたの話をしました。
「なに、小判の出るげただと。こいつはいい。これは、びんぼう人のおまえたちより、金持ちのおらがもつべきだ。もらっていくぞ」
 ごんぞうおじさんは、げたを持って帰っていきました。
 家に帰ったごんぞうおじさんは、さっそく大きなふろしきを広げました。
 げたをはいて、ふろしきの上にのると、
「へっヘっへ、まずは、ひところび」
と、言って、すってんと、ころびました。
 すると、小判がちゃりりりーん。
「おおっ! 本物の小判じゃ!」
 さあ、それからというもの、
♪ころんでころんで、小判がほい。
♪ちゃりんこ、ちゃりんこ、小判がほい
 ごんぞうおじさんは夢中になって、ころびました。
「おおっ! 小判がだんだんでっかくなるぞ! おらよりでっかくなっていくぞ! おら、日本一の大金持ちじゃあー!」
 ごんぞうおじさんは、ころぶたびに、自分が小さくなっていくことに、ぜんぜん気づいていません。
 そのころ、さすけは、げたをはいてころぶと、背が低くなることを言いわすれたのを思い出して、あわてて、ごんぞうおじさんに会いにいきました。
 家に行ってみますと、しめきった家の中で、ちゃりん、ちゃりん、と、音がします。
「おじさーん、おじさーん!」
と、呼んでみましたが、へんじがありません。
 さすけはとびらを力まかせにあけました。
 すると、中から小判が、じゃら じゃら じゃらー、と出てきます。
「うああっ! ごんぞうおじさん。どこだあ!」
 ごんぞうおじさんは、山のようにつまれた小判のすみで、ばったのように小さくなっていました。
 それでも、ころんでは起き、ころんでは起きして、小判を出しています。
 そのうちに、とうとう小さな虫になって、どこかへ飛んでいってしまいました。
 その後、さすけは、ごんぞうおじさんの家をひきとって、長者さまになり、おかあさんとしあわせに暮らしましたとさ。

 よくばりすぎると、ろくなことがありませんね。

おしまい

他の記念日

著作権制度の日
 1899(明治32)年、日本の著作権制度が創設されました。
 著作権制度は、著作者や演奏者の権利を定め、著作物等の公正な利用を図ることでその権利を保護し、文化の発展につくすことを目的としています。

ナッツの日
 日本ナッツ協会が1996(平成8)年12月に制定し、1997(平成9)年から実施。
 「ナ(7)ッ(2)ツ(2)」の語呂合せ。

聖マリア・マグダレーナ(マグダラのマリア)の祝日
 罪を悔いた罪人、改悛した娼婦を守護する聖者。

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