福娘童話集 > きょうの日本民話 福娘童話集 きょうの日本民話 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集
     4月 8日の豆知識

366日への旅
きょうの記念日
タイヤの日
きょうの誕生花
いかりそう
きょうの誕生日・出来事
1978年 遠藤久美子 (タレント)
  4月 8日の童話・昔話

福娘童話集
きょうの日本昔話
八つ化けずきん
きょうの世界昔話
ジメリのお山
きょうの日本民話
タコとしゃれこうべ
きょうのイソップ童話
オウムとネコ
きょうの江戸小話
立てば出ます
広告
 


福娘童話集 > きょうの日本民話 > 4月の日本民話 > タコとしゃれこうべ

4月8日の日本民話

タコとしゃれこうべ

タコとしゃれこうべ
千葉県の民話千葉県情報

 むかしむかし、ある漁師町(りょうしまち)に、代々漁師をしている庄五郎(しょうごろう)という男がいました。
 この日は先代の命日(めいにち)でしたが、まずしいくらしをしているので、一日も漁を休む事ができません。
 庄五郎は弟や仲間たちと、沖へ舟をだして魚をとっていました。
 今日は、ひさしぶりの大漁です。
 庄五郎の弟たちがのっている舟がアミをひきあげていると、一匹の大きなタコが、なんと人間のしゃれこうべ(→ドクロ)を頭の上にのせながら現れました。
 漁師たちはビックリして、だれもタコに手をのばす者はいません。
「おーい。どうした? なにがあったんじゃ?」
 向こうの舟でアミをひきあげていた庄五郎が、声をかけてきました。
 そのときです。
 庄五郎たちがひきあげているアミの中にも、しゃれこうべを頭にのせたタコがかかってきたのです。
「なんということじゃ。海の中から、二つもしゃれこうべがでてくるとは」
と、一人の漁師がいうと、庄五郎が、
「今日は親父の命日じゃ。これは、なにか因縁(いんねん)があるかもしれんぞ」
 そういって、水あかでよごれているしゃれこうべとタコをアミからとりあげました。
 タコはほかの魚と一緒に、すぐに売ってしまいました。
 二つのしゃれこうべは、庄五郎の父親がほうむられているお寺へ持っていって手厚く供養(くよう)してもらいました。
「それにしても、しゃれこうべをのせていたタコを売らずに海に逃がしてやれば、父親のいい供養になったものを。それにしても、どうしてタコがされこうべをのせて現れたんじゃ?」
 町の人たちは、そううわさをしました。
 タコを売ってしまった庄五郎に、その後たたりのようなことはおこりませんでしたが、しゃれこうべがあがった漁場は、その後まったく魚がとれなくなったという事です。

おしまい

前のページへ戻る


きょうの日本民話
ミニカレンダー
<<  4月  >>
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
福娘のサイト
366日への旅
毎日の記念日・誕生花 ・有名人の誕生日と性格判断
福娘童話集
世界と日本の童話と昔話
女の子応援サイト -さくら-
誕生日占い、お仕事紹介、おまじない、など
子どもの病気相談所
病気検索と対応方法、症状から検索するWEB問診
世界60秒巡り
国旗国歌や世界遺産など、世界の国々の豆知識