福娘童話集 > きょうの世界昔話 福娘童話集 きょうの世界の名作・昔話 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集
     11月25日の豆知識

366日への旅
きょうの記念日
ハイビジョンの日
きょうの誕生花
パンパスグラス
きょうの誕生日・出来事
1962年 寺門ジモン (芸人)
  11月25日の童話・昔話

福娘童話集
きょうの日本昔話
すす竹売り
きょうの世界昔話
三匹の子ヒツジとオオカミ
きょうの日本民話
水かけ地蔵
きょうのイソップ童話
ワシとキツネ
きょうの江戸小話
よく見るがいい
広告
 


福娘童話集 > きょうの世界昔話 > 11月の世界昔話 >三匹の子ヒツジとオオカミ

11月25日の世界の昔話

三匹の子ヒツジとオオカミ

三匹の子ヒツジとオオカミ
フランスの昔話フランスの情報

♪音声配信(html5)
音声 おはなしや

 むかしむかし、オオカミが歩いていると、向こうから黒い子ヒツジと赤い子ヒツジと白い子ヒツジが歩いてきました。
(しめしめ、うまそうな子ヒツジだ)
 オオカミは、急いで道ばたのしげみに隠れました。
 そんな事とは知らない三匹は、オオカミの隠れているしげみに近づいてきました。
 そしてオオカミは、三匹の前に飛び出したのです。
「ジャジャーン! さあ、今からお前たちを食べてやるぞ。覚悟しろ!」
 子ヒツジたちはびっくりです。
「助けてー! ぼくを食べないで。食べるなら、白い子ヒツジを食べてよ」
と、黒い子ヒツジが、言いました。
「よし、わかった。白い子ヒツジ、お前から食べてやるぞ」
「助けてー! ぼくを食べないで。食べるなら、赤い子ヒツジを食べてよ」
と、白い子ヒツジが、言いました。
「よし、わかった。赤い子ヒツジ、お前から食べてやるぞ」
 すると赤い子ヒツジが、言いました。
「助けてー! ぼくたちは、これから町の市場へ行くの。おいしいおかしを、オオカミさんにも買ってくるから、ぼくたちを食べないで」
 それを聞いて、オオカミは考えました。
「うーん。おいしいおかしか。なるほど、それじゃ急いで行ってきな。だが、おれのおかしを忘れたら、三匹とも食べてしまうからな」
 命拾いした三匹の子ヒツジたちは、ほっとして町の市場へ行きました。
 市場で三匹は、お金がなくなるまでおかしを買って食べました。
 そしてオオカミのために残しておいたおかしも、帰り道にみんな食べてしまったのです。
「おう、やっと帰ってきたか」
 三匹の子ヒツジを見て、オオカミがかけてきました。
 でも、三匹ともおかしを持っていません。
「おい、おれのおかしはどうした?」
 オオカミが、怖い顔で言いました。
「ごめんね。ちゃんと買ってきたけど、帰り道、みんなで食べちゃったんだ」
 赤い子ヒツジが言いました。
「そうか。よし、それなら、お前たちを食べてやるからな」
 オオカミが大きな口を開けると、黒い子ヒツジが言いました。
「ぼくたち、オオカミさんに食べられても仕方ないけど、食べる前に、はしばみの実をとってくるといいよ」
「そうだよ。はしばみの実と一緒に食べると、ぼくたち、とってもおいしいよ」
 白い子ヒツジが言いました。
「そうか。それもそうだな」
 オオカミは、急いではしばみの実を取りに行きました。
 その間に三匹は家に逃げ込んで、家のまわりをとげのいっぱいついた木で取り囲みました。
 そして暖炉火をつけて、どんどんまきをくべました。
 しばらくすると、オオカミがやってきました。
「おい、早く戸を開けてくれ。はしばみの実を、どっさり取ってきたぞ」
「わかった。でも、戸のカギが壊れてしまったんだ。悪いけど、煙突から入ってくれない」
「そうか、煙突からだな」
 オオカミは屋根に登ると、煙突に飛び込みました。
 そのとたん、暖炉の火が、どっと燃え上がりました。
「あっ、あつ、あつ、助けてくれー!」
 こうしてオオカミは大やけどをして、どこかへ逃げていきました。
「よかったね」
 三匹は顔を見合わせて、にっこり笑いました。

おしまい

前のページへ戻る


きょうの世界昔話
ミニカレンダー
<<  11月  >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
福娘のサイト
366日への旅
毎日の記念日・誕生花 ・有名人の誕生日と性格判断
福娘童話集
世界と日本の童話と昔話
女の子応援サイト -さくら-
誕生日占い、お仕事紹介、おまじない、など
子どもの病気相談所
病気検索と対応方法、症状から検索するWEB問診
世界60秒巡り
国旗国歌や世界遺産など、世界の国々の豆知識