不思議の国のアリスアリスインワンダーランド 公開記念 不思議の国のアリス 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集
福娘童話集 > ふしぎの国のアリス
福娘童話集メニュー

福娘童話集


アリスインワンダーランド
 公式ページ


広 告
 


第 8話  

不思議の国のアリス
イラスト 「夢宮 愛」  運営サイト 「夢見る小さな部屋」 「ココナラ

火をつけろ

♪ろうどく さいせい
朗読 薮崎あずみ  ★☆愛と自由で世界を回せ☆★

「メアリアン。メアリアン。早く手ぶくろを持って来ないか。いったい、何をしているんだ?」
 その声は、パタパタと小さな足音をさせて階段をあがってきました。
 声の主は、あの白ウサギです。
 ウサギはアリスのいる部屋の前に来ると、ドアを開けようとしました。
 でもドアは、内側へ開くようになっています。
 内側では大きくなったアリスのひじがドアを押しているので、いくら開けようとしてもびくともしません。
「だめだ、どうしても入れないぞ」
 ウサギは一度外へ出ると、大声で何かを呼びました。
「パット! パット! どこにいるんだ?」
 するとかきねの向こうから、庭師のかっこうをしたトカゲが現れました。
「だんなさま、そんな大声を出さなくても、ここにいますよ。庭で、リンゴを掘っていたんですよ」
「そうか、それはご苦労さん。ああそれより、家の中に何かがいるんだが、ドアが開かないんだ。手伝ってくれ」
「家の中って、だんなさま、あの窓から出ている腕のことですか?」
「窓から腕? ・・・ああっ! あれは何だ?! 窓から大きな腕が出ているぞ!」
 ウサギはようやく、窓から出ているアリスの腕に気づきました。
「なっ、何だってあんな物が、窓から出ているんだ!」
「あっしに言われても、知りませんよ」
「そうか、まあいい。それよりも、どうすればあいつを追い出せるんだ?」
「そうですね。家に火をつければ、びっくりして逃げ出すんじゃないですか?」
「家に火をつけるだと!? わたしの家だからといって、そんな簡単に言うな」
「じゃあ、どうします? ほかに方法がありますか?」
「うーん。仕方ない、家に火をつけて追い出そう」
 それを聞いたアリスは、びっくりです。
「じょうだんでしょう! そんなことをされたら、あたし焼け死んでしまうわ! えーと、何かないかしら」
 アリスがせまい部屋を見渡すと、床にとても小さなクッキーが落ちていました。
 まあ、今の大きなアリスから見れば、どんな食べ物も小さく見えるのですが。
「このクッキーを食べたら、きっと体の大きさが変わるわ。
 小さくなったら家から出られるし、たとえ大きくなっても家がこわれて出られるはずよ」
 そこでアリスは床に落ちているクッキーをあごで近くに寄せると、ペロリと飲み込みました。
 するとうれしい事に、アリスの体がすぐに縮み始めたのです。
 そしてドアから出られるくらいの大きさになると、アリスはすぐに家から飛び出しました。
 外に出ると白ウサギとトカゲの庭師が、家に火をつけようとしています。
 飛び出したアリスには、まだ気づいていません。
 アリスはその場に手ぶくろとせんすを置くと、深い森の中へと逃げ込みました。

おわり

続きは第9話、「水キセルの毛虫

前のページへ戻る

不思議の国のアリス

赤いベストのウサギ

ウサギの穴での一人言

ドリンク ミー 《drink me》

イート ミー 《eat me》

涙の池

ネズミはネコが大きらい

白ウサギの家

火をつけろ

水キセルの毛虫

ヘビになったアリス?

チェシャネコ

気ちがいのお茶会

♪バラの花を、赤くぬろうよ

ハートの女王

クロッケー遊び

娘の首をはねておしまい!

裁判

証人

アリスのはんげき

現実の世界へ

福娘のサイト
366日への旅
毎日の記念日・誕生花 ・有名人の誕生日と性格判断
福娘童話集
世界と日本の童話と昔話
子どもの病気相談所
病気検索と対応方法、症状から検索するWEB問診
世界60秒巡り
国旗国歌や世界遺産など、世界の国々の豆知識