不思議の国のアリスアリスインワンダーランド 公開記念 不思議の国のアリス 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集
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アリスインワンダーランド
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第 12話  

不思議の国のアリス
イラスト 「夢宮 愛」  運営サイト 「夢見る小さな部屋」 「ココナラ

気ちがいのお茶会

 チェシャネコが消えてしまったあと、アリスは左の方へ向かいました。
「ぼうし屋には何度も行った事があるけど、三月ウサギと言うのは初めてだわ」
 それからしばらくして、三月ウサギの家が見えてきました。
 表札はありませんが、えんとつがウサギの耳みたいなかっこうで、屋根は毛皮でふいてあります。
 きっと、この家に間違いありません。
 家の前にはテーブルが出してあって、三月ウサギとぼうし屋がお茶を飲んでいました。
 三月ウサギは、おとぼけた感じのウサギです。
 ぼうし屋はちょっと神経質そうなおじいさんで、頭に背の高いぼうしをのせています。
 そして三月ウサギとぼうし屋のほかにも、ねむっているネズミがいました。
 三月ウサギとぼうし屋は、ねむっているネズミにひじをついて、その頭ごしにおしゃべりをしています。
「あんな事されて、ネズミも楽じゃないわね。でも、ねむっているから気にならないのかもしれないわ」
 アリスが近づくと、それに気づいた三月ウサギが言いました。
「だめだめ、もうテーブルは空いてないよ。定員いっぱいだよ」
 アリスが見たところ、テーブルには20人は座れそうです。
「あら、いくらでも空いてるじゃないの」
 アリスはプンプン怒って、テーブルのはしにある大きなひじかけいすに座りました。
 すると三月ウサギが、アリスに手を差し出しました。
「さあ、お嬢さん。ぶどう酒でもどうぞ」
 アリスは三月ウサギの手を見ましたが、ぶどう酒どころか何も持っていません。
「ぶどう酒なんか、どこにも見えないわ」
「当然さ。ぶどう酒なんかないもの」
「まあ、ない物をすすめるなんて、失礼じゃないの!」
「そっちこそ。招待されもしないのに来るなんて、失礼じゃないか?」
 確かに、その通りです。
「でも、テーブルには大勢の人のしたくがしてあるでしょう。三人分どころじゃないわ」
 アリスが言うと、さっきからめずらしそうにアリスを見ていたぼうし屋が、はじめて口を開きました。
「カラスが机に似ているのは、なぜだい?」
「あら、なぞなぞね。そのなぞなぞなら、とけそうな気がするわ」
 アリスはカラスと机を思い出して色々と考えてみましたが、どうもいい答えがうかびません。
 するとぼうし屋が、アリスに尋ねました。
「今日は、何日ですかね?」
 アリスは、ちょっと考えてから言いました。
「4日です」
「なんと! それでは時計が2日も違っているぞ」
 ぼうし屋はためいきをつくと、三月ウサギに文句を言いました。
「だからバターは機械によくないって、お前に言ったじゃないか」
 すると三月ウサギは、おずおずと答えました。
「だってあれは、一番上等のバターだったんだよ」
「そりゃあ、わかっているさ。それならきっと、パンくずまで一緒に入ったんだよ」
「それよりも、パン切りナイフでぬったのが、いけなかったんじゃないか?」
「いいや、マスタードを入れてないから大丈夫さ」
「じゃあ、ハチミツは?」
「入れてないよ。その代わりに砂糖を入れたから」
「それだ! 砂糖を入れたから、時計が止まったんだ」
「でも砂糖を入れた後、ちゃんと紅茶で洗ったよ」
「うーん。それなら砂糖は関係ないか」
 横で聞いていたアリスには、何を言っているのかさっぱりわかりません。
(チェシャネコちゃんが言っていたように、やっぱりこの二人は頭が変だわ)
 さっきのなぞなぞの答えが気になりましたが、アリスはそっとその場を離れました。

おわり

続きは第13話、「♪バラの花を、赤くぬろうよ」

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不思議の国のアリス

赤いベストのウサギ

ウサギの穴での一人言

ドリンク ミー 《drink me》

イート ミー 《eat me》

涙の池

ネズミはネコが大きらい

白ウサギの家

火をつけろ

水キセルの毛虫

ヘビになったアリス?

チェシャネコ

気ちがいのお茶会

♪バラの花を、赤くぬろうよ

ハートの女王

クロッケー遊び

娘の首をはねておしまい!

裁判

証人

アリスのはんげき

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